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若田坂上遺跡礫床墓出土品

ページID:0004208 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

​高崎市にある指定文化財 市指定

1号礫床墓出土 人形土器の画像
1号礫床墓出土 人形土器

2号礫床墓出土 人形土器の画像
2号礫床墓出土 人形土器

本資料は、八幡霊園拡張工事に伴い若田坂上遺跡を発掘調査した際に出土したものです。遺跡は開発され霊園の一部となっています。

本遺跡の墓域は、県内類例と比較しても取り立てて大規模ではないながらも、当該期の社会構造の解明に寄与し得る貴重な事例です。このことから、高崎市で礫床墓群より出土した人形土器等の資料を適切に保存・管理し、後世へ伝えていくことが重要です。

弥生時代の人形土器は、高崎市内では小八木志志貝戸遺跡で出土しており、鉄釧については本市初の検出です。県内では西毛地域を中心に人形土器が7遺跡、西~北毛地域で鉄釧が3遺跡の出土がそれぞれ知られており、著名なものでは人形土器と鉄釧の両方が出土した渋川市有馬遺跡があります。県外では関東全域に出土例が散見されるなか、隣県の長野県域では佐久市や長野市を中心に人形土器や鉄釧の出土が多数知られています。弥生時代後期を代表する群馬県域の土器様式である樽式土器と長野県域の箱清水式土器に共通点が見いだせますが、土器の交流のみならず、礫床主体部をもつ墓構造を含めた人形土器や鉄釧を包括する墓制にも強い影響を読み取ることができます。

文化財情報

  • 指定種別:高崎市指定重要文化財
  • 名称:若田坂上遺跡礫床墓出土品(わかたさかうえいせきれきしょうぼしゅつどひん)
  • 指定年月日:令和2年11月20日
  • 所在地:高崎市若田町