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「高崎の年中行事と食」の講演会を下記のとおり開催しました。
その概要をご報告します。
令和3年7月10日(土曜日)午後1時30分から3時30分
高崎市市民活動センター・ソシアス 市民ホール
高崎に昔から伝わる年中行事と、その時に用いられた食べ物(行事食)について講演していただきました。
昔の人たちは、行事の目的や性格、季節や格によって食べ物を使い分けてきました。餅や赤飯は、神様へのお供え物として格の高いものとされました。また、ぼたもちや団子は仏様に関係の深いもの、白米などのご飯類は人が食べるごちそう、その他に小麦粉で作るまんじゅうやうどんがありました。その結果、行事食は年中行事ごとに異なるものとなり、人々の食生活に変化を与え、楽しみにもなりました。
年中行事の中でも、正月と盆は重要な行事とされ、準備から当日、その後まで決められた行事と行事食があり、それぞれ大切な意味を持つものでした。高崎藩士の家では、正月の雑煮に「つと豆腐」を入れる決まりがあったようです。
講座では、江戸時代の高崎の年中行事や行事食を地域別に比較したり、昭和の頃の行事食の写真による解説もあり、とても解りやすく学習することができました。
横田 雅博(よこた まさひろ)