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梅毒に感染する人が増えています

ページID:0005900 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

高崎市では、2023年に47件の梅毒の報告がありました。2022年の34件を上回っています。

群馬県や全国の報告数も過去最多ペースとなっています。

梅毒について

梅毒とは

梅毒は「梅毒トレポネーマ」という病原菌が性的な接触などによってうつる感染症です。

感染経路

主な感染経路は、感染部位と粘膜や皮膚の直接の接触です。具体的には、性器と性器、性器と肛門、性器と口の接触等が原因となります。

症状と経過

(1)感染後3週間

感染が起きた部位(陰部、口唇部、口腔内、肛門等)にしこりができることがあります。股の付け根(そけい部)のリンパ節が腫れることもあります。痛みがないことも多く、治療しなくても症状は自然に軽快します。しかし、体内から病原体がいなくなったわけではありません。

(2)感染後数ヶ月

3ヶ月以上経過すると病原体が血液により全身に運ばれ、手のひら、足の裏、体全体にうっすらと小さなバラの花のような発疹(バラ疹)が出ることがあります。発疹は治療しなくても数週間以内には消える場合があり、再発を繰り返すこともあります。抗菌薬で治療しない限り、病原体は体内に残っており、梅毒が治ったわけではありません。

(3)感染後数年

皮膚や筋肉、骨などにゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生することがあります。心臓や血管、脳など複数の臓器に病変が生じ、場合によっては死に至ることもあります。

現在では、抗菌薬が有効なのでここまで進行することはまれです。

(4)妊婦

妊婦の感染は、早産や死産、胎児の重篤な異常につながる可能性があります。

予防方法

感染部位と皮膚や粘膜が直接接触しないよう性行為に際してコンドームの使用が有効です。しかしコンドームを装着しても100%予防できるわけではありません。パートナー同士で感染の有無を確認しておくことや不特定多数の相手との性的接触を持たないことも大切です。

治療

一般的には抗菌薬(主にペニシリン系)の内服治療です。治療期間などは医師の指示に従いましょう。

  • ※梅毒はいったん完治しても適切な予防策がとられなければ感染を繰り返します。
  • ※梅毒の感染が判明したらパートナーにも検査をすすめてください。
  • ※症状がある人は、医療機関を受診してください。
    ≪受診先≫
    男性:泌尿器科、内科、皮膚科
    女性:婦人科、内科、皮膚科
    ※検査は医療機関または保健所で受けられます。

保健所での検査について