庭園歳時記

歳時記バナー

「山口薫展」会期中は作品を展示しています 2018年9月24日

9月23日(日・祝)から、高崎市箕郷町出身の画家・山口薫を偲ぶ展覧会「没後50年 山口薫先生からきみたちへ」が始まりました。
旧井上邸も展示会場となり、和室にて作品を展示しています。

旧井上邸でご覧いただけるのは、長崎を拠点に精力的に活動されている、井川惺亮(いかわせいりょう)先生の作品です。

旧井上邸での作品展示の様子

井川先生は、藝大山口薫教室で学んだ山口薫の教え子です。
今年はお隣の前橋市でもワークショップを開催するなど、群馬との関係を深めていただいています。

旧井上邸作品と楓

作品を展示している和室からは、庭園の楓の樹をご覧いただけます。
これから紅葉の季節を迎えますので、会期中は窓から臨む景色の変化もお楽しみいただけることと思います。

展覧会にお越しの際は、ぜひ旧井上邸へも足を延ばしてみてくださいね。

生き物と学生で賑わう季節 2018年8月23日

子ども達や学生が夏休みの時季、美術館・旧井上邸は、平日も若く元気な声で賑わいます。
旧井上邸庭園は、セミなどの虫や鳥たちの鳴く声が響き、暑さの中にも活気を感じます。

7月後半から見かけていたトンボたち。
こちらはミヤマアカネです。
7月下旬に見かけた個体と

7月27日のミヤマアカネ

8月中旬に見かけた個体。

8月14日のミヤマアカネ

雌雄の違いや個体差などがありますが、赤とんぼの一種ミヤマアカネは成熟とともに体色が変化していきます。
特にオスはこれからどんどん濃い赤色になっていきますので、庭園散策の際はトンボにも注目して見てくださいね。

こちらはショウリョウバッタ。

ショウリョウバッタのメス

7~8cmはありそうなので、メスのショウリョウバッタのようです。
(オスは4~5cmほどにしか成長せず、メスより小型です。)
立派な脚と、常にこちらと目が合っているような複眼のせいもあり、人の気配にすぐ逃げていきそうですが、開館時にいたショウリョウバッタが閉館時までほとんど同じ場所にいました。

別の日には、爪の先ほどの小さなバッタの子。

バッタの子ども

瑞々しさを感じる小さな体で、芝生の中を元気に飛び跳ねていました。
細く小さな脚でしっかりと芝につかまっている様子がなんとも可愛らしいです。

さて、本日は博物館実習でお越しいただいている大学生に、旧井上邸のお仕事を手伝っていただきました。
蒸し暑い陽気でしたが、北側物置の手前にある葡萄の剪定や、畳の部屋の掃除など、熱心に取り組んでくださいました。

博物館実習の庭園作業の様子

また、来館されるお客様へアピールしたい、「旧井上邸の素敵なところ」を選んで、写真撮影と原稿作成もチャレンジしていただきました。
ぜひ、旧井上邸見学の参考にしてみてくださいね。

旧井上邸の素敵なところ紹介

M.Oさん
撮影場所:旧井上邸の塀

旧井上房一郎邸の塀

「この場所を選んだ理由は、旧井上邸の『塀』にはスリットが入っていて、外から旧井上邸の様子をのぞけるようになっているところが素敵だと思ったためです。この『塀』は、新しく作られたもので、『公共性』を考えて工夫した作りとなっています。皆さんもぜひ旧井上邸の周りを歩かれる際は中の様子をのぞいてみてください。季節ごとに違った表情を見せてくれるでしょう。」
(スタッフ注釈:竹・木の奥に見えるのが塀で、縦に白く線が入って見えるのがスリットです。近くから撮影しますと歩行者が写り込むため、離れたところから撮影してくださいました。また、あえて灯籠も写真に入れて、旧井上邸の雰囲気をお伝えしたかった、との事です。)

M.Kさん
撮影場所:南側正面(竹林と灯籠、旧井上邸主屋)

竹林と灯籠と旧井上邸母屋

「庭園から居間への続きが幽玄な雰囲気でステキだったので、この場所を選びました。井上房一郎氏の作庭による鬱蒼とした樹木が一つになっている独特の情景が伝わるような場所にしました。旧井上邸の室内の明かりも入るようにしたことで、温もりのある感じを表現できたら、と思いました。旧井上邸とその前に広がる庭園との一体感が伝われば、と思います。自然と歴史、文化が一体となった旧井上房一郎邸の魅力を発信できればと思います。」

M.Kさん
撮影場所:仏間へと向かう道沿い

仏間へと向かう道沿い

「旧井上房一郎邸での一番の見所は、何と言っても、アントニン・レーモンド氏の建築スタイルを取り入れた母屋ですが、母屋を出ると、とても美しい庭園が広がっています。庭園の中でも、私は特に、仏間へと続く道が印象に残ったので、それを写真に収めることにしました。仏間へと向かう途中、まるで空へ届くかのように真っ直ぐと生き生きと育った竹がたくさん生えており、また、その中において幹が太く大きなクスノキが一本堂々とそびえたっており、植物の力強さや生命力を感じることができる景色でした。」

N.Wさん
撮影場所:旧井上房一郎邸 居間

旧井上房一郎邸居間

「広々とした室内に円卓とイスが並んでいます。木を基調としたテーブルとイスは、優しい家族団欒の時間を想像させます。どんなお話をしていたのでしょうか。奥には大きな窓があり、室内を照らします。窓からは、外の庭園を見ることができ、季節の移り変わりを感じていたのではないでしょうか。秋の紅葉、冬の椿、これからの季節が楽しみです。」

Y.Wさん
撮影場所:茶室とその前にある植物

茶室とその前にある植物

「自然豊かな旧井上邸。茶室の前にも、植物が沢山生えています。奥に見える茶室には、中に入ることはできませんが、外から中を見学することはできます。普通、植物の中に建物が一軒でもあると、景観を損ねてしまいがちです。ですが、この茶室は、違和感がなく存在し、むしろ植物になじんで趣のある景色となっている。そう思ったためこの写真を撮りました。普段茶道を習っている方は勿論、茶室とはあまり縁がないという方も、自然を見に来てみてはいかがでしょうか。」
(スタッフ注釈:お茶室は入口を開放しており、入口から室内を見学いただけます。荒天時は入口を閉めている場合もございます。)

猛暑でも爽やかな旧井上邸 2018年7月22日

連日、日本中で猛暑を告げるニュースが流れています。
ここ群馬県も、館林市や伊勢崎市など、最高気温の全国上位に名を連ねる暑い県として知られています。
高崎市でも、35度以上の日が続く中、美術館展示室は比較的快適にお過ごしいただけていると思います。

一方、旧井上邸は、美術館のような万全の空調とはいかないのですが、庭園の緑が、眼に爽やかな景観を作っています。

展示替え中には、中低木の剪定を行いました。

南側中低木の剪定の様子

お茶室側中低木の剪定後の様子

形が整えられ、すっきりとした樹木が、すがすがしい気持ちにさせてくれます。

また、最近では、トンボたちが遊びに来るようになりました。
こちらはオオシオカラトンボのメスです。

オオシオカラトンボのメスを横から見たところ オオシオカラトンボのメスを正面から見たところ

同日の夕方には、アキアカネのオスも見られました。

アキアカネのメス

セミが鳴き始め、夏本番を感じる旧井上邸。
美術館へお越しの際はぜひ旧井上邸も散策してみてくださいね。

旧井上邸の魅力を発信 2018年6月14日

梅雨入りした初夏の旧井上邸では、虫も植物も生き生きと元気な姿を見せています。
こちらはビロードハマキという蛾の一種。

ビロードハマキ
黒地に白い斑点と赤黄色の模様が鮮やかです。

生い茂る葉の中に、くちなしがひっそりと咲き始めました。

くちなしの花
可憐な白い花が、見た目も香りでも、私たちを楽しませてくれます。

さて、本日旧井上邸に「高崎市やるベンチャーウィーク」の一環として高崎市立高松中学校の生徒2名が来訪されました。
旧井上邸室内の清掃作業などを手伝っていただいた後、二人には、皆さんに伝えたい旧井上邸の魅力を見つけてもらい、写真撮影・原稿作成にチャレンジしていただきました!

撮影場所:旧井上邸主屋外観

旧井上邸主屋外観
杉の木で建てられたこの旧井上邸に夏の光が入ると、一つの絵ができたような写真になり、とても美しいです。真っすぐに並ぶ屋根とその骨組みが魅力的です。旧井上邸には、仏間、茶室といった場所もあり、そこは自然の中にあってとても安らぎを感じさせられます。開放的な窓から入る風はとても気持ちいいです。

撮影場所:旧井上邸庭園

旧井上邸庭園
私が気に入った場所は、旧井上邸の芝生の近くの緑です。太陽の光が当たって輝く緑がきれいだと思いました。旧井上邸は自然に囲まれているので、とても落ち着きます。ぜひ、旧井上邸の自然の中を歩いてみてください。

梅雨の合間の晴天の日ということもあり、偶然ですが二人とも屋外での撮影となりました。
自然と調和する旧井上邸に魅力を感じていただけたようですね。
美術館にお越しの際は、ぜひ旧井上邸で豊かな自然を体感してくださいね。

庭園の整備 2018年5月25日

今年の春はたくさんのタケノコが顔を出しました。
基本的にはどんどん抜いてしまうのですが、今年はまっすぐに伸びそうなものを数本残して、竹林を充実させてみました。

ゴールデンウィークの頃は、お客様も「あ、タケノコだ!」と、成長過程を楽しんでくださいました。

ゴールデンウィークのタケノコの様子

20日ほど経ってすっかり青々とした竹になりました。

5月下旬の竹の様子1 5月下旬の竹の様子2
晴天の日は夏日にもなる高崎ですが、竹林が心地よい風を運んでくれそうです。

5月下旬は、南側道路沿いの剪定を行いました。
梅雨前にすっきりと。

南側歩道沿いの剪定の様子
梅雨明け頃にはまた成長した若葉を楽しめるでしょう。

こちらは仏間前の地面。
穴が空いています!

仏間前の砂利を敷く前の穴

仏間から茶室へ向かう通路に、砂利を敷きました。
水はけを良くするため、掘った穴に管を差し込み、小石を入れて、その上にシートを敷いて、最後に砂利を乗せます。
これから梅雨時期を迎えますが、雨天でも快適に庭園散策できるかと思います。

芝から仏間への通路

現在旧井上邸内では、開催中の展覧会「水野 暁-リアリティの在りか」関連事業の公開制作で水野暁さんが制作された油彩ドローイングを展示しています。
雨天の際も旧井上邸へぜひお越しくださいね。

旧井上邸内でのドローイング作品展示の様子

春の気配 2018年2月24日

この冬は非常に寒い冬となり、全国的に雪が多かったですね。
旧井上邸では、春を告げる梅の花が、ようやく開き始めました。

北側の梅の木の花1 北側の梅の木の花2

写真は、庭園内に2本ある梅の木のうちの1本、北側にある梅の木です。

例年1ヶ月ほど楽しめますので、開催中の展覧会「生誕110年 人、鶴岡政男」(2月10日~3月25日)会期終了頃までは、ゆっくり楽しめそうです。
旧井上邸は写真撮影可能です!ぜひカメラやスマートフォン片手にいらしてくださいね!

秋から冬へ 2017年12月14日

佐藤晃一展が終了し、12月10日からの展覧会「生誕100年 清宮質文 あの夕日の彼方へ」に合わせ、通常の開館となっている旧井上邸。
佐藤晃一展が終わる頃に、ようやく紅葉が見頃を迎え、私たちを楽しませてくれました。

紅葉の時期の旧井上邸

和室の前の楓の木

寒い時期にもかかわらず、生き物たちが遊びに来ています。

石塔の上のジョウビタキ
こちらはおなかのオレンジ色が鮮やかなジョウビタキ。

展示替え期間中には、こんなに可愛らしい模様のカメムシも、旧井上邸の居間に訪れました。

絨毯の上のエサキモンキツノカメムシ
背中のハートマークが特徴の、エサキモンキツノカメムシです。
室外に出してあげようとしたところ、羽を広げ、赤い体が見えました。
外に出した時のエサキモンキツノカメムシ

最近は山茶花が見頃を迎えています。
庭園の山茶花
12月に入り、すっかり真冬の寒さの旧井上邸ですが、ぜひ暖かくして庭園もお楽しみください。

さて、先日、県立吉井高校の生徒が体験学習のため美術館に来館され、旧井上邸のお仕事も体験してくださいました。
その中で、「まだ旧井上邸に来たことのない方へおすすめしたいポイント」を探していただき、写真撮影と紹介文作成をお願いしました。

A.Kさん
撮影場所:寝室

旧井上邸の寝室
「この寝室は井上夫婦が使っていたもので、またベッドはソファーベッドになっており、部屋の中も整理してあり快適です。その他にも、親戚の方が来られた際もこの部屋に集まり会話やお茶などをしてリラックスしていたようです。
最も季節が変化するとともに、外の葉も秋から冬にかけて楓が紅葉する景色はとてもキレイで、自分はこの部屋が一番お気に入りなので選びました。」

K.Kさん
撮影場所:居間

旧井上邸の居間
「この部屋の中央には、レーモンドの家の造りと同じ暖炉があり、それをかこむかのようにテーブル・イスがある。この感じがとてもあたたかい印象をあたえている。また、暖炉とともに家の家具はレーモンドの妻・ノエミがデザインしたものもある。
写真中央にある書は、1949年に日本人では初となるノーベル賞を受賞した湯川秀樹が残したものである。(註)
この部屋からは、井上房一郎の人脈の広さやその家の生活スタイルの分かる、内容の濃い部屋であると思う。」

(スタッフ註:井上房一郎が始めた高崎高校講演会及び哲学堂講演会には、多くの著名人を講師として招きました。湯川秀樹もその一人で、講演会のために三度高崎を訪れており、井上房一郎と親交を深めていました。)

旧井上邸へお越しの際は、お二人のおすすめポイントも参考にしながら、ごゆっくり見学してくださいね。
旧井上邸は12~2月の間、午後5時に閉館(入館は午後4時30分まで)となりますのでご注意ください。

佐藤晃一展開催中の旧井上邸展示風景 2017年10月1日

高崎市美術館では9月16日(土)より「グラフィックデザイナー佐藤晃一展」を開催しており、会期中は展示室及び旧井上房一郎邸にて佐藤晃一作品の展示を行っています。

高崎高校OBである井上房一郎は、母校の学生たちに社会・芸術・文化など様々な分野の指導をし、特に美術においては才能ある学生を積極的に支援しました。

佐藤晃一も高崎高校在学中に井上房一郎に見出された一人です。
居間のテーブルには学生時代のスケッチブックなどをエピソードと共に展示しています。

居間の展示風景

和室では軸装された作品を展示しています。

和室の展示風景

10月に入り、庭園の楓の木が色付き始めました。

色付き始めた庭園の楓の木 背の低い楓の木の様子

これから紅葉が深まっていきますので、佐藤晃一作品の鑑賞とあわせて、ぜひ旧井上邸もごゆっくりお楽しみください。

処暑の時期に猛暑の旧井上邸 2017年8月24日

8月に入り曇天・雨天が続き、過ごしやすい気温の日が多いように感じていましたが、処暑の時期、待ち望んだ太陽と共に気温が上昇しました。

外にいると話をするだけでも汗ばむような中、博物館実習のため美術館に来訪された学生の皆さんに、旧井上邸での仕事を手伝っていただきました。

和室や仏間の掃除、物置前の葡萄の剪定。

葡萄棚の剪定の様子

また、カメラを手に旧井上邸内を散策していただき、お気に入りポイント・他の方へオススメしたいポイントを選んで写真撮影と紹介文を作っていただきました!

写真紹介

青いドングリの実
今日は真夏日でとても暑かったのですが、庭園のドングリにはもう実がなっていました。青く若々しい実が秋の訪れを予感させる写真です。
(Iさん 撮影場所:庭園)

 

和室とイサム・ノグチの照明
こちらは日本家屋ならではの和室の写真です。上から吊るされている電灯は日本やアメリカで活躍したイサム・ノグチが手掛けたものです。イサム・ノグチのAKARIシリーズにみられる特徴があります。暖かい明かりに心が癒されます。他にもレーモンドの妻であるノエミ・レーモンドデザインの電灯があり、見応え抜群です。
(Uさん 撮影場所:和室)

 

窓の外から臨む寝室
緑のあふれる庭園をめぐり、すずもうと思い軒先の日陰に入る。そしてふと窓の外からのぞきこんで見た旧井上邸の寝室をおさめた1枚です。家の中から見た雰囲気とはまたちがう表情をみせてくれています。パティオ側のガラス戸に反射してうつる室内の様子がまたすずしげです。夏の風が軒先から家の中をふきぬけると、窓にかかった風鈴が揺れ、チリンチリンと音をたて、なんとも夏らしい風景を味わうことができます。
(Sさん 撮影場所:窓の外から見た寝室)

 

居間の椅子の上の帽子
旧井上邸の居間に置かれたイスの上にある帽子は、生前井上氏が被っていたものです。触れたり動かしたり、イスに座ることはできません。しかし、見ているだけで、井上氏がこの居間でどのように過ごし、どのような想いを抱いていたかがわかるような気がします。
(Hさん 撮影場所:居間(帽子の乗ったイス))

学生の皆さんには、暑い日だからこその感覚で選んで頂いたポイントが見受けられます。
皆様も是非、訪れたその日にしか味わえない魅力を探しに、旧井上邸へお越しくださいね。

旧井上邸の天使と悪魔? 2017年7月22日

本日美術館では、開催中の展覧会に合わせ、「自分だけの天使と悪魔を描こう!」というワークショップを開催したのですが、開館前の旧井上邸には、美しいアゲハチョウが遊びに来ていました。

アゲハチョウの写真1 アゲハチョウの写真2
アゲハチョウの仲間は、飛翔する様子が優雅で、まさに天使や女神のようです。

こちらはコミスジという蝶。

コミスジの写真1 コミスジの写真2

二枚とも同じ個体です。実際は、写真よりも羽に艶を感じる光沢があります。(写真でお伝えきれず恐縮です 汗)

日陰では緑色に見える体が(写真左)、日向では青みがかって見え(写真右)、太陽光に照らされて輝いていました。

石の陰に隠れて止まっていたのは、ヒメジャノメ。

ヒメジャノメの写真
目のような模様が特徴的で、ひっそりじーっと止まる姿が神秘的です。
このヒメジャノメの幼虫はとても愛らしい姿をしているようです。
ぜひ調べて見て下さいね♪

一方、こちらは・・・
出た!悪魔?モンスター?怪物?

セミの頭部のアップ
まだ羽化してあまり時間が経っていないのか、木から落ちてきたミンミンゼミです。
アップにするとお顔は戦隊ヒーローのヘルメットのようでもありますが、深緑色の目に吸い込まれそうです。

ミンミンゼミの写真
体の緑・黒・白の模様が見事です。

天使・悪魔のように羽を持つ様々な生き物が見られる旧井上邸、ぜひお越しください♪

展示替え中に見頃を迎えた花々 2017年7月11日

美術館では企画展「ウィリアム・ブレイクと神の世界」が始まりました。
展示替えの休館中、旧井上房一郎邸庭園では見頃を迎えた花がありました。

真っ白い花と甘い良い香りが魅力的なくちなしの花。

くちなしの木全体 くちなしの木

旧井上邸庭園内には、数本くちなしの木があり、甘い香りが風に乗って周辺に漂います。

暑い陽射しの下、紫陽花も目を楽しませてくれます。

紫陽花の木 紫陽花のアップ

これらの花々は、そろそろ見頃を終えそうですが、これからは色々な虫などが遊びに来てくれるかもしれません。
昨年は夏の間、蝶やセミ、トンボが見られました。

今年も早速、大きなトンボ、オニヤンマが遊びに来ました!

建具に止まるオニヤンマ 木で休むオニヤンマ

まだ羽化して間もないようです。
止まっている時も悠々と飛んでいる時も、見入ってしまうほどに存在感があります。
オニヤンマとそっくりなトンボに、コオニヤンマというトンボがいます。左右の複眼がぴったりくっつき、写真のように木などにぶら下がるように垂直に止まるのがオニヤンマで、複眼が離れ、水平に休むのがコオニヤンマです。

この夏は他にどんな生き物に出会えるでしょうか。

美術館の展示をご覧になった後は、旧井上邸の庭園散策も楽しんでみて下さいね。

この時期の旧井上邸のおすすめポイント 2017年6月22日

梅雨に入り、庭園内の緑がますます濃くなっているように感じる今日この頃。

庭園の芝生には、可愛らしい花が咲いていました。

ネジバナの写真 ネジバナの花部分アップ

ネジバナです。他に「ネジレバナ」「ねじれ草」などと呼ばれています。
小さな花が螺旋階段のように並んで咲きます。

この日は、「幸運を呼ぶ」と言われている黄色いテントウムシがパティオに遊びに来ていました!

黄色いテントウムシ

パティオの屋根のガラスが、テントウムシのつるんとした体に映っているのがわかります。

また、居間のガラス戸には、小さなカマキリがくっついていました。

カマキリのこども
まだ2cm弱ほどの大きさで、こどものようです。
毎日いろいろな発見のある旧井上邸、お子様連れでも楽しんで頂けるのではないでしょうか。

さて、本日旧井上邸に「高崎市やるベンチャーウィーク」の一環として中学生2名が来訪されました。
旧井上邸に関わる仕事の説明の後、実際に畳の部屋の掃除などを手伝っていただきました。

また、お二人の目線で、「旧井上邸のおすすめポイント」として、来館者に特にご紹介したいところを選んでいただき、写真撮影と文章作成をお願いしました。

Sさん
撮影場所:和室

Sさん和室

「私が選んだお気に入りの場所は、主屋にある和室です。この和室は、旧井上邸において、新たに夫人用として作られたそうです(注)。障子を開けると庭が見え、その庭にはたくさんの植物が植えてあります。和室からは楓が見え、秋には紅葉が楽しめます。今の季節は風が吹くと、葉どうしがぶつかり合い、サラサラと音を立てていて、涼しい気分になります。また、畳のにおい、ぬくもりを感じられます。どの季節に行ってもきれいな景色を楽しめると思うので、美術館を訪れた際には、ぜひお越し下さい。」
(注:旧井上邸の元となるアントニン・レーモンド自邸には無かった和室を、井上房一郎氏は茶道を嗜む奥様のために作ったと考えられています)

 

Nさん
撮影場所:寝室

Nさん寝室

「私がオススメする場所は「寝室」です。理由は、旧井上邸の中で最も生活感を感じたからです。昔のソファベッドやテーブルなどの家具から時代感、窓からさしてくる光や、木々のぬくもりが入っている所が特に良いなと思いました。写真の右下部分に見える棚にはたくさん戸がついていて、『色々な物をたくさん入れていたのかな?』など色々想像できる所が好きです。皆さんもぜひお越し下さい。」

お二人の写真の構図はどちらも室内から臨める庭園の様子が写し出されていますね。
日毎・時間毎に天候が変わる梅雨の時季、通り抜ける風が心地良い旧井上邸で、青々と茂る木々を眺めながらゆったりと過ごしてみてはいかがでしょうか。

短い期間限定のお楽しみ 2017年6月10日

先日梅雨入りの直前に、歩道沿い・茶室付近の樹木の剪定を行いました。
職人さんが、背の高い樹木をどんどん整えてくださいました。職人さんによる樹木剪定の様子

これからの梅雨時期以降の成長を見越して、すっきりとしました!
剪定後の樹木の様子
日陰になっていた部分にも太陽の光が届くようになり、元気に成長して、夏にはまた心地よい木陰を作ってくれるはず。
生い茂っていた葉で見えなかった幹や枝の様子がよくわかるのは今だけです♪

5月後半から6月にかけては、可愛らしい白い花も見られました。
こちらは美術館入口近くのソヨゴの木の花。

ソヨゴの白い花

歩道沿いのモチノキの花は、陽射しを浴びて気持ち良さそうです。

モチノキの花

小さな白い花はその印象通り、可憐な姿を一瞬見せたかと思うと、あっという間に散ってしまうようです。

さて、これからはいよいよ紫陽花の季節。

旧井上邸主屋と紫陽花 色付き始めた紫陽花の様子
まだ色付き始めたばかりの紫陽花は、刻々と変わる様子を長く楽しめます。
美術館へお越しの際は、紫陽花を見に、是非旧井上邸へお越しくださいね!

庭園の花々 2017年5月16日

5月も半ば、新緑や花を楽しむ良い季節です。
旧井上邸庭園は、高崎の街中でありながら自然を満喫できます♪

高崎市美術館周辺や高崎市役所近くの歩道では、5月に入りツツジが見頃を迎えていましたが、旧井上邸庭園でもゆっくり咲き始めています。

庭園のツツジ 美術館の近くのツツジ
見頃まであと一息!というところです。

庭園内でツツジの撮影をしていますと、ツツジの花の上に小さな王冠が。

王冠を被ったようなツツジの花

付近を見回すと、石の上や葉の上にも!

石の上のシイノキの花 ツツジの葉の上のシイノキの花

これはシイノキの花です。
まるで風花のように、風に乗って舞い落ちます。
庭園内には何本もシイノキが植えてあるのですが、旧井上邸のシイノキは背が高いため、庭園からは花の様子がよくわかりません。

庭園内のシイノキの様子

そこで、美術館が入っている建物の最上階、6階から見てみました!
(お客様は立ち入ることができませんのでご了承下さい。)

6階から見たシイノキ 6階から見たシイノキのアップ
小さな白い花が、びっしりとくっついていました!

鮮やかなツツジだけでなく、小さな可愛らしいシイノキの花にも目を留めてみて下さいね♪

ゴールデンウィーク中の旧井上邸 2017年5月9日

ゴールデンウィーク期間には、美術館で開催中の「ルネ・ラリックの香水瓶 アール・デコ─香りと装いの美─」と併せ、旧井上房一郎邸へも多くの方がお越しくださいました。
この時季、風が穏やかな晴天の日は、室内のガラス戸を開けていることが多いので、居間や和室で自然の風を感じながらゆっくり休んでいただけます。
和室から見られる楓の景色
旧井上邸の魅力を体感していただく良い季節かと思います。

天気の良い日に館内ラウンジから旧井上邸への入口に立ちますと、芝生を照らす強い陽射しに、庭園へ立ち入るのをためらう方もいらっしゃるかもしれません。

ラウンジから旧井上邸への入口

(特に女性のお客様は紫外線も気になりますよね!)

庭園では茶室や仏間へ向かう通路が気持ちの良い木陰になりますし、室内で風を感じながら青々した木々を眺めるのも気分転換になります。

茶室への通路 仏間への通路

居間から見た景色

そろそろ庭園のツツジも見頃を迎えそうです。
お出かけ日和の日には、美術館と旧井上房一郎邸へ是非お越しください。

庭園の春の風物詩 2017年4月23日

旧井上房一郎邸庭園の春の名物が、元気に顔を出し始めました!

竹林の中に生えたタケノコ
タケノコです!

草に隠れたタケノコ 生垣の下のタケノコ
草の陰や、生垣の下からも、にょきっ!っと顔を出しています。
これからしばらくは、抜いても抜いてもどんどん生えてくる逞しいタケノコに元気をもらえそうです。

庭園の樹木には新葉が付き始めました。
こちらは楓の木。

北側の楓の木の様子 楓の花と小さな虫のアップ
赤いものは楓の花です。小さな虫も早速やってきています。

別の楓の木の葉は、風が吹く度にキラキラと輝いています。
キラキラ輝く楓の葉
水滴などではなく、キラキラした小片が新葉についていて、太陽の光を反射しているようです。

楓の葉のアップ

冬場は葉が落ち寂しかった樹木が、青々と爽やかな風を運んでいます。
今しか見られない春の景色を、旧井上房一郎邸で是非お楽しみくださいね。

春めいてきました 2017年4月3日

3月26日まで開催していた「生誕100年 木村忠太展」の終了に合わせるように、梅の花の見頃も終わりを迎えました。
会期終了の二日後、庭園内ですっかり花が少なくなった梅の木を観察していると、ほとんど白に近い花びらに縁取りのようにピンク色がついた梅の花が咲いていました。

花びらの先がピンクの梅の花の写真

同じ樹の花びらは皆白っぽい色。一輪だけ、ピンクが混ざった花びらでした。
最後に力いっぱい咲いた花が、春がすぐそこに来ていることを教えてくれているかのようです。

庭園内では椿が見頃を迎えています。
赤や白、沢山花が咲いている高い樹や生垣。

赤い椿の花の写真 白い椿の花の写真

見頃を迎えた背の高い椿の木の写真 生垣の椿の花の写真
生垣にそっと一輪咲く椿も、趣があって良いものです。

主屋の北側には背の高い椿が茂っていますが、椿に囲まれ、ひっそりと可愛らしい桃紫色のツツジが咲いていました。

カラムラサキツツジの一種

花が約3~4cmほど。早咲きの種類のツツジのようです。カラムラサキツツジの一種でしょうか。

私たちの目を楽しませ、春を告げるのは、花だけではありません。

6月頃見頃を迎える紫陽花。
冬場は花はもちろん葉も無く、細い木の棒がニョキニョキ生えているだけのようでしたが、新しい黄緑色の葉が、次から次へと、花びらが開いていくかのように葉を開いています。

紫陽花の新葉が出てきている様子

まるで、梅の花の咲く様子と似ていませんか?

梅の花の付き方と似ている紫陽花の新葉 紫陽花と似ている付き方の梅の花の写真

美術館は現在展示替えの為、4月14日(金)まで休館しています。
併せて旧井上房一郎邸も休館していますのでご了承ください。

先日、庭園内ではモンキチョウ・アゲハチョウを見かけました。
次回展「ルネ・ラリックの香水瓶 アール・デコ─香りと装いの美─」の開催期間中は、より自然を満喫して頂けると思います。どうぞお楽しみに。

梅が見頃を迎えています 2017年2月28日

高崎市内で来月、箕郷梅林・榛名梅林が見頃を迎えますが、高崎の街中に位置する旧井上邸では、二本の梅の木がすっかり見頃を迎えています。

まずは主屋南側の木。
秋の紅葉時期は潔いほどに目立たず、楓を引き立てていた木が
秋の紅葉時期の風景

可憐な花を咲かせています。
南側の梅の木 楓の横の梅の花アップ

主屋の北側にも梅の木があります。外から写すと主屋の茶色を背景に花が映えますが、
主屋を背景に北側の梅の花アップ

主屋内からですと、北側の趣のある物置や、緑の葉・鮮やかな青空と共に撮影できることもあります。
北側の梅の木

空と緑の葉を背景にした北側の梅の花

さて、今はちょうど、バレンタインデーとホワイトデーの間頃。
旧井上邸の梅の幹には、ハートマーク・・・?
梅の木のハート模様

街中とは思えない静かな場所ですので、デートにもおすすめです!
旧井上邸敷地内は撮影可能ですので、カメラ片手にお越しくださいね。

展示替え期間の旧井上邸の風景 2017年2月3日

この冬は日本全国が寒波に襲われていますね。各地の例年にない程の大雪の様子をテレビでよく見かけます。
旧井上邸でも「5つの部屋+I(プラスアイ)」が終了する前の1月20日、再び雪景色を見ることができました。
5つの部屋プラスアイ期間中の雪景色
こちらは、普段お客様には建物の外からご覧頂いている、浴室の中から見える雪景色です。
浴室から見える雪景色
群馬には温泉地が多数ありますが、冬場は美しい雪景色を見ながら温泉で温まりたいと思う方も多いと思います。
房一郎さんは自宅で、雪化粧をした自然を見ながらゆっくり入浴されたのかもしれません。
(上の2枚の写真には石彫作家齋木三男さんの作品がありますが、現在は展示期間を終了しています。)

 

そんな雪の日、枝に雪が降り積もり寒そうな梅のつぼみ。

寒そうに見える梅のつぼみ

1週間ほど経過した1月28日には、つぼみの先の白い部分が大きくなってきていました。
白い部分が増えた梅のつぼみ

梅のつぼみのアップ

アップにすると、白い花びらがぎゅっと重なっているのがわかります。
例年の見頃は2月上旬頃です。

展示替え中の静かな旧井上邸にお客様が。
枝に止まったヒヨドリ
ヒヨドリです。
開館前の人が少ない時間帯など、庭園には鳥が遊びに来ることもあります。

美術館では「生誕100年 木村忠太展 光に抱かれ、光を抱いて。」を開催しています。
木村忠太が見つめたフランスの風景とは違うかもしれませんが、旧井上邸の自然に触れると、木村忠太が描こうとしたものが少し感じ取れるのかも・・・?
展示をご覧になった後は、是非旧井上邸まで足を延ばしてみてくださいね。

年末年始の旧井上邸 2017年1月6日

新年を迎えました、旧井上邸。
昨年12月から開催している「5つの部屋+I(プラスアイ)」の展示室として、引き続き、石彫作家・齋木三男さんの作品を展示しています。
「美術館にはこれまでにも来ていたけど、今回の展覧会をきっかけに、初めて旧井上邸を訪れた」と仰る方も少なくありません。
本年も、多くの皆様にごゆっくり楽しんで頂けますよう、ご来館をお待ちしております。

さて、昨年12月に、県立吉井高等学校の生徒お二人が職場体験の為美術館に来館し、旧井上邸でも業務を手伝って下さいました。
その中で、旧井上邸のおすすめポイントをお二人の視点で選んでいただき、撮影していただきましたのでご紹介いたします。

撮影者:Kさん

選んだ箇所:和室の天井
旧井上邸の和室天井
「私が一番印象に残った所は和室の天井です。和室だけではなく、旧井上房一郎邸のほとんどの天井は骨組みが見えている状態になっています。これは『レーモンドスタイル』とよばれ、当時戦後まもない頃、コンクリートや製材が高価で不足していたため、簡易さと経済性が求められ、この作りが誕生したそうです。作りやすさ、見栄えなどを考えて作られていて、とてもすばらしいなと思いました。旧井上房一郎邸を訪れる際は、ぜひ天井にも目を向けてほしいなと思います。」

撮影者:Mさん

選んだ箇所:寝室
旧井上邸の寝室
「私がこの部屋を撮った理由は、部屋の窓が庭の景色を一望できる程大きくて、開放感があって素敵だなと思ったからです。これなら光もたくさん入ってくるだろうし、いつでもくつろげる様な休憩スペースなんだろうなと感じました。また、寝室であるためベッドも工夫して作られているそうなので、きっと眠りやすいのかなと思いました。一度はこんな感じの部屋で過ごしてみたいなと思いました。」 

今回の展覧会中は、旧井上邸で寛いでいかれる方が多く、旧井上邸の魅力をより感じて頂ける機会になっているのではと感じています。
旧井上邸には、お客様にお座り頂けるテーブルセットもございますので、ゆっくり作品鑑賞を楽しみながら、お二人が選んだポイントも体感してみてくださいね。

「5つの部屋+I(プラスアイ)」は1月21日(土)までの開催です。
1月22日(日)~28日の(土)の間は、展示替えの為休館となりますのでご注意ください。

このページの担当

  • 高崎市美術館
  • 電話:027-324-6125
  • ファクス:027-324-6126