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(終了しました)没後50年 山口薫先生からきみたちへ
没後50年 山口薫先生からきみたちへ(2018年)
「まるで、独り言を手がいう様に」描く群馬県高崎市出身の山口薫(やまぐち かおる)(1907-1968)は、東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後の滞欧をへて、新時代洋画展、自由美術家協会、モダンアート協会を結成し、1930年代から60年代の世界をみつめる一方、郷里の友とともに内なる心を歌い続け、また武蔵野美術学校(現・武蔵野美術大学)講師、母校である東京藝術大学教授などを勤めました。没後50年を記念する本展は、群馬県立近代美術館をはじめとする県内所蔵作品を中心に山口薫の油彩、水彩、素描、リトグラフや作家資料を紹介するとともに、坂和一郎(さかわ いちろう)(1898-1980)、松本忠義(まつもと ただよし)(1909-2008)、豊田一男(とよだ かずお)(1909-1989)など郷里の友や、富澤秀文(とみざわ ひでふみ)(1940-)、竹内俊雄(たけうち としお)(1942-)、大津英敏(おおつ えいびん)(1943-)、井川惺亮(いかわ せいりょう)(1944-)など学校の教え子たち、そして島村達彦(しまむら たつお)(1922-2004)や有元利夫(ありもと としお)(1946-1985)など影響を受けた画家たちの作品も交え、画家のみならず「詩らしきものが先に生まれ/絵があとにつづくときもある」と語る詩人であり、良き教師でもあった山口薫の面影を偲びます。また未来の教え子である山口の母校児童や地元アーティストとともに、改めて「山口薫先生」の絵から学ぶ機会を設けます。
会期
平成30年9月23日(日曜日・祝日)~12月2日(日曜日)
主な出品作品
- 「自画像」1930年 東京藝術大学蔵
- 「箕輪城跡」1936年
- 「港」1949年
- 「ノートルダァム」1954年 群馬県立近代美術館蔵
- 「紙箱と真田紐」1960年 公益財団法人大川美術館蔵
- 「若い月の踊り」1968年 群馬県立近代美術館蔵
- 「沼のある牧場」1964年 アーツ前橋蔵
主催
高崎市美術館
会場
高崎市美術館・旧井上房一郎邸(美術館敷地内)
開館時間
高崎市美術館
午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
金曜日のみ 午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
旧井上房一郎邸
3~11月:午後6時まで(入館は午後5時30分まで)
12~1月:午後5時まで(入館は午後4時30分まで)
会期中の休館日
9月25日(火曜日)
10月1日(月曜日)・9日(火曜日)・15日(月曜日)・22日(月曜日)・29日(月曜日)
11月5日(月曜日)・12日(月曜日)・19日(月曜日)・26日(月曜日)
観覧料
- 一般:500(400)円
- 大学・高校生:300(250)円
( )内は20名以上の団体割引料金
身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および付添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下は無料となります。
※旧井上房一郎邸の観覧料は美術館観覧料に含まれます。
※10月28日は群馬県民の日につき無料開放します。
リピーター割引
半券をお持ちの方は、2回目以降はリピーター割引料金でご入館いただけます。
- 一般:500→400円
- 大学・高校生:300→250円
高崎市立箕輪小学校連携授業
高崎市立箕輪小学校連携授業「時をこえて わたしたちの箕郷」
講師に温井 大介を迎え、山口薫が描いた箕輪城跡で母校箕輪小6年生が写生に挑戦!
その力作を温井が美術館展示室で山口作品と「時をこえて」コラボインスタレーションし、会期中公開します。
山口薫&箕輪小6年生&温井大介(ぬくい・だいすけ/アーティスト)
関連事業
- スライドトーク「画家・山口薫―山口 薫が生まれるとき」
- 詩の朗読&トーク「詩人・山口薫―絵のてまえ、絵のうしろ」
- 著名人ギャラリートーク「先生・山口薫―やるったら、やらなきゃいけないよ」
- ワークショップ「かおるさんへ詩と絵の便り」
- 学芸員によるギャラリートーク
- 対話鑑賞イベント「金曜夜はおしゃべりミュージアム」