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収蔵品展「草木染の美・夏」
収蔵品展 「草木染の美・夏」の展示概要
榊原あさ子のタペストリー『愛・藍・Love たかさき』
染料植物園では日本の染織の歴史やその魅力を知ってもらうため、様々な時代の染色品を展示しています。
古代の染色としては、冠位十二階制で区分けされた階級ごとの色を再現した絹地や、平安時代の法令集「延喜式」に記された染料で再現した反物などを常設展示しています。
今回の収蔵品展ではこれらの染色品のほか、「夏」をテーマに、榊原あさ子のタペストリー『愛・藍・Love たかさき』や、藍染で染めた『大桝絞りの浴衣』など藍染の作品を中心に展示します。また今年6月開催の染料植物園主催の講習会「草木染・黒の図鑑を作ろう」にあわせ、黄八丈めゆ工房の『黒八丈着物 永鑑帳12番』や植田正輝の『泥染亀甲柄大島紬』など、黒染の作品を展示します。
当園では自然の色を身近に感じていただく企画として、私たちが普段から親しんでいる植物で染めた絹糸をご覧いただけるコーナーも常設しています。ウメやクリなど61種類の植物で美しく染め上げた絹糸をご覧になれます。一つ一つ引き出しを開けて色の違いをお楽しみください。
当園でご紹介している作品はすべて天然の染料を使った染色品です。草木染や藍染の作品を通じて、「自然の色」の豊かさや優しさ、奥深さを感じていただければ幸いです。
冠位十二階制度の服色の変遷
わが国の古代の官位をあらわした、いわゆる位階制は、氏姓(うじかばね)の地位を示した時代から律令国家が形成されるまでの朝廷の官人の地位・序列を示した制度です。推古11年(603年)に制定された冠位十二階は日本の冠位制度の始まりであり、階級を冠の色で表し、服色もこれにならって同じ色に定められ、当色(とうじき)といって位階によって区別されました。当園では603年から700年代にかけて位階によって区別された服色の変遷を時代ごとに展示しています。
王朝の彩色

平安時代は唐風文化の模倣を脱し、国風文化を築いた貴族社会を中心とした文化の時代です。
その古代の色彩を記録として今に伝えてきたのが、平安時代の法令集『延喜式』(延喜五年905年編纂開始)です。巻14巻は縫殿寮(ぬいどのりょう)という宮中の衣服の裁縫などをつかさどった役所の業務について書かれており、その中に「雑染用度条(ざっせんようどじょう)」という項目があります。ここには色名とともに、染色に必要な染料となる植物、媒染剤(灰や酢など)、燃料(薪など)の分量が記されています。いわば染色のレシピで、古代の染色を知るよりどころとなっています。原本は現存していませんが、後世に写された写本により全巻がほぼ完全な形で伝わっているため、古代の年中行事や諸制度などを知る貴重な史料とされています。当園ではこの記述に基づいて染色家の山崎青樹氏が再現した古代の色彩38色の反物を展示替えしながら紹介しています。
今回の収蔵品展では、延喜式の記述を元に染めた反物から、「木賊(とくさ)」、「花橘(はなたちばな)」、「夏萩衣(なつはぎぬ)」、「黄菊(きぎく)」を、襲の色目(かさねのいろめ)からは、「櫨紅葉(はじもみじ)」、「花山吹(はなやまぶき)」を、近世からは、「型染(唐草)」、「型染(ひまわり)」、「芭蕉布(ばしょうふ)」を展示します。
そして、黒袍(くろほう)と鈍色(にびいろ)の染布パネルは「黒袍を着用した立ち雛」とともに展示し、様々な「黒」をご覧いただけます。
会期
令和8年6月11日(木曜日)~8月2日(日曜日)
会期中休園日
令和8年6月15日(月曜日)・22日(月曜日)・29日(月曜日)、7月6日(月曜日)・13日(月曜日)・21日(火曜日)・27日(月曜日)
会場
高崎市染料植物園 染色工芸館
開館時間
午前9時~午後4時30分(最終入館は午後4時)
入館料
一般100円(80円)、大高生80円(50円)
- ( )内は20名以上の団体割引料金
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方および、その付き添いの方1名、65歳以上の方、中学生以下の児童生徒は無料になります。



