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平成25年度のお題

ページID:0006089 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

『こわい』【3月1日号】

3月のお題は、「こわい」です。「硬い」を意味するおらほうの言葉ですが、秋田出身の友人は「疲れた、しんどい」という意味で使っていました。

同じ言葉でも地域で意味が違うのが方言の面白さ。「私の地元ではこんな意味や使い方があるよ」というのがありましたら、ぜひ教えてください。

  • 歯を治し こわい煎餅 茶を供に
    (上並榎町 川嶋 尚武)
  • こわいもの 噛めて幸せ 八十路かな
    (浜川町 小林 初枝)
  • 釜戸炊き こわいおこげが なつかしい
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 老いしかな こわい赤飯 再度蒸す
    (檜物町 三木 たみを)
  • こわい飯 入れ歯たまげて 踊り出し
    (山名町 石井 歌子)
  • 孫の炊く ごはんこわいと ぼやくばば
    (江木町 茂木 暘子)
  • 春近し こわい蕾も 目を覚ます
    (倉賀野町 高田 喜久雄)

(敬称略)

お便り紹介

「厚切りの こわい沢庵 夫の味」結婚したときに夫から「沢庵は固い方がうまいよ」と言われ、それ以来天日によく干してから漬けるようになりました。夫が亡くなった今もこわい沢庵を漬けています(浜尻町の湯浅茂子さん)

『かどっこ』【2月1日号】

2月のお題は、「かどっこ」です。「かど、すみ」を意味するおらほうの言葉です。

「テーブルのかどっこ気をつけない。ぶっつくと痛いで」。小さい子がいる家でよく見られる光景ではないでしょうか。

  • 上州路 かどっこ曲がれば 空っ風
    (山名町 石井 歌子)
  • かどっこに 子供見守る 道祖神
    (江木町 茂木 暘子)
  • 折り紙の かどっこ気になる 几帳面
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 角っこで 枚数かぞえる お年玉
    (倉賀野町 金子 洋子)
  • 掃除嫌い 座敷のかどっこ 丸く掃き
    (下佐野町 川崎 英雄)
  • 我が家でも いつも角っこ 俺の席
    (保渡田町 原沢 進一)
  • かどっこの あの子気になる 同窓会
    (上中居町 枝窪 俊夫)

(敬称略)

お便り紹介

「しかられて 部屋のかどっこ すすり泣き」子どものころ、親に叱られるとなぜか暗い部屋の隅で膝を抱えて泣いたものです(山名町の松本妙子さん)

『えっける(いっける)』【1月1日号】

1月のお題は、「えっける(いっける)」です。「上に乗せる、上がる」を意味するおらほうの言葉です。

鏡餅にえっける橙には「子孫が代々(橙)栄えるように」との意味があります。正月飾りの起源を調べると意外な発見があるかもしれませんね。

  • お年玉 えっける孫の 紅葉の手
    (下室田町 関 芳江)
  • はしゃぐ孫 背中にえっけて 馬になる
    (下滝町 天田 勝元)
  • お弁当 膝にえっけて バスの旅
    (石原町 鈴木 礼子)
  • 屋根に雪 えっけて帰る スキー客
    (山名町 上原 正雄)
  • 天袋 えっけてそのまま 腰伸びず
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 夕焼けを 背中にえっける 散歩道
    (倉賀野町 高田 敬子)
  • ひざに猫 えっけて陽だまり 老い二人
    (倉賀野町 田村 佐和子)

(敬称略)

お便り紹介

「漬けおえて えっけた重石に 味託す」干し大根のたくあん漬けを始める時期になりました。今年も味良く漬かりますようにと、重石にお願いしました(八幡原町の原田晴弥さん)

『なるい』【12月1日号】

12月のお題は、「なるい」です。「緩い、きつくない」を意味するおらほうの言葉です。

そろそろ来年の目標を立てる時期。3日坊主にならないためには「ちょっとなるいかな」と思うくらいの計画にする方がいいかもしれませんね。

  • 見映えより なるい服着て バスの旅
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • なるい球 応酬し合う 爺と婆
    (倉賀野町 高田 喜久雄)
  • 整備士よ 確認してね なるいビス
    (新町 新井 豊作)
  • 正装の なるく帯しめ ごちそうさん
    (井野町 引田 敦子)
  • 年を取り 親父の雷 なるくなる
    (下佐野町 川崎 英雄)
  • 母の背の なるいカーブが 歳語る
    (吉井町黒熊 吉田 笑津古)
  • 年老いて 夫婦で歩む なるい坂
    (倉賀野町 高田 敬子)

(敬称略)

お便り紹介

「過ぎ去れば 七転八倒 もうなるい」喉元過ぎれば苦しみも忘れがち。日常の健康管理に気を付けて、大事にならないよう過ごしたいと思います(城山町1丁目の春山初枝さん)

『かっこむ』【11月1日号】

11月のお題は、「かっこむ」です。「急いで食べる」を意味するおらほうの言葉です。

冷え込みが増すにつれ、起きて布団を抜け出すまでの時間は伸びる一方。朝の貴重な時間、ご飯をかっこまずに食べる規則正しい生活を心がけたいものですね。

  • 農繁期 めしをかっこみ 稲を刈る
    (並榎町 追川 光家)
  • 病み上がり 匙でかっこむ お粥かな
    (新町 新井 豊作)
  • 好物を かっこむ爺の 恵比須顔
    (山名町 石井 歌子)
  • 摘み食い かっこむスリルが 旨味まし
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • かっこむが 別の腹では ケーキ待つ
    (上並榎町 川嶋 尚武)
  • 失敗作 「でもおいしい」と かっこむ夫
    (並榎町 和田 美紀)
  • ふぐ刺身 いっきにかっこむ 夢を見る
    (倉賀野町 高田 喜久雄)

(敬称略)

お便り紹介

「泣き出した 昼食かっこみ 子の元へ」旦那が仕事でいない昼間は、ご飯を食べるのも一苦労です。でも生まれて間もないわが子は泣き顔だって愛しいのです(金古町の黒岩美香さん)

『かわばる』【10月1日号】

10月のお題は、「かわばる」です。「からからに乾く、ひからびる」を意味するおらほうの言葉です。

  • 帰宅後は 米粒かわばる 弁当箱
    (井野町 竹内 朝子)
  • かわばった ミミズの上に 蟻の群れ
    (吉井町吉井川 小林 道雄)
  • 孫の服 かわばる袖に 鼻水が
    (八千代町4丁目 上原 興栄)
  • かわばった ティッシュ出てくる 祖父の服
    (矢島町 永井 善治)
  • 遠慮して 皿のまんじゅう かわばらせ
    (萩原町 土田 千恵子)
  • 寝てないと 言ってもかわばる よだれあと
    (本郷町 角田 サカ江)
  • からっ風に さらしかわばる 吊るし柿
    (倉賀野町 田村 佐和子)

(敬称略)

お便り紹介

「赤チンで はぁかわばったんげ 膝の傷」昔は家庭での傷の治療は赤チンと決まっていましたが、いつの頃からか見なくなりましたね。せっかくできたかさぶたを、よくかわばる前に剥いだものです(上大類町の丸茂博さん)

『おっぱなす』【9月1日号】

9月のお題は、「おっぱなす」です。「放す」を意味するおらほうの言葉です。

家の収納を占領していた古本や着ない服・・・。意を決しておっぱなしました。すっきりしたのは部屋よりも自分の心の方でした。(広報担当者Y)

  • おっぱなす 手にしがみつく 歩き初め
    (上佐野町 小山 英雄)
  • 補助外し 真っすぐ走れと おっぱなす
    (八千代町4丁目 上原 興栄)
  • 甘えん坊 世の荒波に おっぱなす
    (新町 新井 豊作)
  • 応援に 仕事おっぱなし 甲子園
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 我が息子 おっぱなしても 気にかかる
    (柳川町 比家由 イク)
  • 定年で 肩書全部 おっぱなす
    (並榎町 荻原 英幸)
  • 共に老い おっぱなせない しわの手を
    (和田多中町 黒澤 繁)

(敬称略)

お便り紹介

「鮭っ子よ また会うべーと おっぱなす」烏川や鏑川にも鮭の遡上が伝えられる昨今、ほほ笑ましいこんな風情が生まれます。きれいな川を大事にしたいですね(吉井町塩の落合喜久男さん)

『つべたい』【8月1日号】

8月のお題は、「つべたい」です。「つめたい」を意味するおらほうの言葉です。

子どものころから家で使っている手回し式のかき氷機はまだまだ現役。夏も本番、つべたい物を適度にとって暑さを乗り切りましょう。

  • 町中で つべたいミストに 襟開き
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 谷川の つべたい水で 生き返る
    (上中居町 善如寺 英夫)
  • つべたい手 ハートは熱いと 言いそびれ
    (倉賀野町 高田 喜久雄)
  • 長電話 つべたい視線に 受話器置く
    (下豊岡町 岡田 直江)
  • つべてえな シャワー不具合 水被る
    (吉井町吉井川 小林 道雄)
  • 家に着く つべてえ空気 酔いさめる
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • あとひとり つべてえ汗かく 9回うら
    (江木町 茂木 富男)

(敬称略)

お便り紹介

「孫がつぐ つべたいビールに 酔いしれて」夕食時に孫娘が、じいちゃんいつもありがとうと言って冷たいビールを注いでくれました。最高の味でした(石原町の櫻井義政さん)

『へえる』【7月1日号】

7月のお題は、「へえる」です。「入る」を意味するおらほうの言葉です。

父が私に「早く風呂へえれ」と言うときは、決まって父の見たいテレビ番組が始まるとき。それに気付かぬふりをして従うのも、親孝行のうちでしょうか。(広報担当者Y)

  • 「梅雨入りです」 へえったとたん あおい空
    (並榎町 放上 昌子)
  • 田の代に へえらぬ馬と 根くらべ
    (吉井町塩 落合 喜久男)
  • へえる当て ねえのに多い 無駄遣い
    (山名町 上原 正雄)
  • あと何年 孫と一緒に へえる湯は
    (片岡町2丁目 吉田 正子)
  • 詰め放題 角までへえると 欲を出す
    (金井淵町 小林 ナツ子)
  • 口げんか 家に入れねえ へえらねえ
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • この墓に へえるかと聞く プロポーズ
    (上中居町 枝窪 俊夫)

(敬称略)

お便り紹介

「フリースロー へえって逆転 みな涙」勝った方と負けた方両チームの涙に感動しました(並榎町の追川光家さん)

「へえんない こじはん囲み 田んぼカフェ」子どものころはこんな光景があちこちで見られました(下里見町の富沢初枝さん)

『かたす』【6月1日号】

6月のお題は、「かたす」です。「片付ける」を意味するおらほうの言葉です。

衣替えでかたそうとまとめた服は、1か月経った今でもその場にとどまったままです・・・。

  • 4畳半 かたしてみれば 6畳間
    (江木町 茂木 富男)
  • 強風に かたすそばから ちらかされ
    (萩原町 土田 千恵子)
  • かたすから いつになったら 今でしょう
    (並榎町 追川 光家)
  • 子供部屋 かたした親が 叱られる
    (八幡町 梅村 ヨシ子)
  • 知らないか 自分でかたして 人に聞く
    (箕郷町生原 平本 愛子)
  • かたそうと 思えば写真で 引っ掛かり
    (上中居町 木村 悦子)
  • 亡き母の 着物かたす手 ふと止まる
    (倉賀野町 田村 佐和子)

(敬称略)

お便り紹介

「粗大ごみ かたす指図に ドキッとし」粗大ごみの日、「もう1つあるわよ」という妻の一言が、自分のことかと思って恐いです(あら町の赤羽正幸さん)

「老眼鏡 かたしたはずが 頭の上」かたせないだけではなくて、物忘れや人の名前、場所などが出てきません。最近はゆっくり老いが進んでいると思います(下豊岡町の岡田賢六さん)

『わっきゃねえ』【5月1日号】

5月のお題は、「わっきゃねえ」です。「簡単だ、たいしたことない」を意味するおらほうの言葉です。

  • わっきゃねえ はじめはみんな そう言うの
    (上中居町 木村 悦子)
  • わっきゃねえ 三日坊主の 常套句
    (下滝町 天田 勝元)
  • わっきゃねえ つもりの段差 踏み外す
    (上中居町 枝窪 俊夫)
  • わっきゃねえ 言いつつ止めれぬ 酒たばこ
    (並榎町 追川 光家)
  • 食わず嫌い 知らずに食べれば わっきゃねえ
    (下佐野町 川崎 英雄)
  • わっきゃねえ 父のひとこと 頼もしい
    (檜物町 三木 たみを)
  • 手の上で あんた転がす わっきゃねえ
    (倉賀野町 田村 佐和子)

(敬称略)

お便り紹介

「わっきゃねえ 孫の宿題 あとで汗」両親は勤めで、小学生の孫を預かっています。簡単だと思っていたら、意外に難しく、気がついたら汗をかいていました。(石原町の櫻井義政さん)

「わっきゃねえ おやきつくりは 婆のやく」子どもたちを連れて実家に行くと、母がいつもやきもちを焼いてくれました。わっきゃねえからすぐ焼けるよ。そんな言葉を思い出し書いてみました。今は私がその婆です。(上里見町の塚越好さん)

しょうあんめえ』【4月1日号】

4月のお題は、「しょうあんめえ」です。「しょうがないだろう」を意味するおらほうの言葉です。

  • 花粉症 時期を待つより しょうあんめえ
    (下佐野町 川崎 英雄)
  • しょうあんめえ 夫と食堂 喫煙席
    (並榎町 和田 美紀)
  • 入らねえ 服選んでも しょうあんめえ
    (倉賀野町 田村 佐和子)
  • 本人が 決めた相手じゃ しょうあんめえ
    (萩原町 土田 千恵子)
  • しょうあんめえ 妻にゃ勝てない 口ゲンカ
    (保渡田町 原沢 進一)
  • しょうあんめえ 菓子の好みは 妻中心
    (新町 新井 豊作)
  • しょうあんめえ 子守唄消え 婆いびき
    (倉賀野町 田村 勲)

(敬称略)

お便り紹介

「この名前 読み間違えても しょうあんめえ」今の子どもの名前のなんと難しいこと。学校の先生など、本当に大変ではないでしょうか。(金古町の安達テイ子さん)

「老い無念 運転止すのも しょうあんめえ」まだまだ運転に自信がありますが、年も年。こんなに便利な車のない生活を思うと、どうしても残念でなりません。(吉井町吉井川の小林道雄さん)