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都市景観大賞を受賞した「高崎城址地区」
受賞地区概要説明
高崎城址地区は「都市景観100選」を受賞し、平成10年10月5日に建設大臣より表彰されました。この地区は、高崎城の城址約30haで、お濠端には桜の古木が繁り歴史を感じさせる景観と、新市庁舎や群馬音楽センター、高崎シティギャラリーなどの文化施設が、周辺の緑と調和し、市民にこよなく愛されているシンボルゾーンで、県内初の受賞となりました。
本地区は、高崎城址内に位置し、その昔には高崎城が聳え立ち今年で築城400年を迎え、当時の名残りとして周辺には桜の古木が繁り土塁とお濠に囲まれた歴史的環境にある。また、地区内には新市庁舎を始め、群馬音楽センター、高崎シテイギャラリーなど文化施設も配しておりアート感覚に満ちた機能も発揮している。
さらに、中心商業地区の接点であるという立地条件と文化・シビックゾーンとしての地区の特性を活かし、この地区にふさわしい街並みと緑の回廊の創造によって潤いのある街の景観を創出している。
受賞地区の景観上のポイント
1.高崎城址ということで、歴史・文化・自然が感じられる景観を守りつつ、都市的景観形成を進めている。
2.街路事業、土地区画整理事業により都市計画道路を開通させ、サイドには壁泉、彫刻等の設置により、地区の軸線として景観を保っている。
3.公園からの眺望は高崎八景として歌に詠まれるなど、市民の憩いの場として昔から親しまれている。
4.周辺の自然や環境に十分配慮した共生型建築物で、庁舎前広場は、その空間を生かし前庭的機能を持つよう整備を進めた。
5.施設相互を結ぶ歩行者ネットワークとして、都市的景観を創出している。
6.道路空間と融合した建物となっており、暖色系を取り入れ優しさと落ち着きのある景観を創出している。
7.広い歩道とセットバック・壁泉などが調和した空間は、歩行者に潤いと新鮮さを与えている。
8.昭和36年建築のこの建物は、当時としては斬新なデザインであり市民の話題を集めたが、現在ではこの地区の景観にマッチし、アントニン・レーモンドの遺作としてその価値も高い。
9.世界の姉妹都市4市の樹木を持ちより植樹を行い、四季折々の花が絶えず咲きこぼれ、人々の目を楽しませている。
10.城址の情緒ある雰囲気をかもし出すため、柳橋・からたち橋・お濠のフェンスのそれぞれの材質デザインを調和させるよう配慮した。
11.たかさき光のペイジェントにより幻想的な景観を再現したシンボルゾーン。