漆山古墳
漆山古墳
漆山古墳は、かつて80基あまりの古墳が存在した佐野古墳群の中で、最も規模の大きい前方後円墳です。もともとは墳丘長70メートル級の大型前方後円墳で、加工した凝灰石の巨岩を積み上げた全長8メートルの横穴式石室をもちます。その立地は、6世紀後半頃に当地に置かれたとみられるヤマト王権の直轄地「佐野屯倉(さののみやけ、三家)」の推定地にあたることから、上野三碑の「山上碑」や「金井沢碑」を建てた一族の祖先であり、「佐野屯倉(さののみやけ、三家)」の管理者であった豪族が葬られていると考えられています。
高崎市域を代表する古墳時代後期の大型前方後円墳であり、石室の保存状態も良好です。高崎市南部に置かれた佐野屯倉との関わりも推定される重要な遺跡です。
文化財情報
- 指定種別:高崎市指定史跡
- 名称:漆山古墳(うるしやまこふん)
- 指定年月日:平成29年2月20日
- 所在地:高崎市下佐野町字蔵王塚863番地1、864番地3及び852番地6 地図(PDF形式 276KB)
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