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『TAGO STUDIO TAKASAKI』の位置づけについて(令和2年6月)
意見・提言
市有施設にレコーディングを目的とする「TAGO STUDIO TAKASAKI」(タゴ スタジオ タカサキ)があります。
プロ、セミプロ、アマチュアを問わずレコーディングが廉価にできると、ある人から聞きました。しかし、一般市民にとって本当に必要不可欠な施設なのでしょうか?
市有でなければならない理由が何かあるのでしょうか?
レコーディングを必要とするような音楽活動をしている市民は極限られた人のような気がします。
1年間、1ヶ月にどの位の人たちが利用しているのでしょうか。
広報高崎の紹介写真で見ると、かなり高価そうな音楽設備が設置されております。購入代金はもちろん、その後の維持管理費も当然市費で賄われているのかと思うと、首を傾けたくなります。
市は「音楽の街」、「芸術の街」高崎を盛んにアピールしております。高崎映画祭などもその一端かもしれません。
芸術文化に触れ教養を高めるのは、確かに人間にとって必要なことかもしれません。しかし、それは不自由のない社会生活が満たされた上での、その先の話です。
先ずは市民の生活基盤の充実が優先されるべきかと思いますが…
子育て、教育、医療、介護、道路、河川の整備、災害防止対策、感染症対策…等は待ったなしです。
高崎市の見解をお聞かせ頂ければ幸いです。
60代:市内在住
回答
日頃より、本市の文化事業にご理解・ご協力をいただき感謝申し上げます。
この度は、「TAGO STUDIO TAKASAKI」(タゴ スタジオ タカサキ)について、ご意見をいただきありがとうございます。
本市は、「音楽のある街 高崎」をまちづくりのテーマの一つとして掲げ、1年を通じて様々な文化・芸術活動を積極的に展開しており、その取り組みの一環として、平成26年3月に開館しました。
当スタジオは、プロ仕様の本格的なレコーディングスタジオであり、有名プロミュージシャンや将来性のある若手ミュージシャンに高崎でレコーディングをしていただくことにより、全国、世界に高崎サウンドを創造・発信し、音楽都市としての知名度、ブランド力の向上を図ることを目的としております。
ご質問の現在までの利用実績(令和2年3月末)ですが、約5年間で延べ302組のアーティストにご利用いただいており、平均しますと1年あたり約60組、1月あたり約5組となっております。(1組あたりの利用日数は、1日から数日間までとなります)また、予約につきましても数カ月先まで埋まっている状況で、プロアーティストですらキャンセル待ちの大変人気のあるレコーディングスタジオとなっております。
また、スタジオの自主事業として、市内の小中学生を対象に施設見学と校歌録音体験を実施しているほか、市民の皆様には、スタジオ2階の市民ラウンジで、過去に録音されたCD(高崎サウンド)を無料で試聴していただくコーナーを設置するなど、この5年間で約4万人の方が来場しております。
また、元ボウイの布袋寅泰氏を招聘したライブイベントや大規模なオーディション「TAGO STUDIO TAKASAKI MUSIC FESTIVAL」(タゴ スタジオ タカサキ ミュージック フェスティバル)などを催し、全国から観客を集め、多くのメディアに取り上げられるなど、本市のシティプロモーションにも大きな成果を上げています。
ご意見のように、市民皆様の生活基盤の充実を図る施策はこれまでも、これからも確実に進めてまいります。と同時に文化や芸術といった心を豊かにする施策、また本市を広くPRする事業にも取り組んでまいりますので、ご理解賜りますようお願いします。
以上、ご意見・ご質問についての回答となります。この度は貴重なご意見をいただきありがとうございました。
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担当:文化課(電話027-321-1203)
回答内容や担当は、回答当時のものです。