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高崎市の山車 東地区
旭町山車
「神像」は、鐘馗。唐の玄宗皇帝が病に悩まされたとき、夢に現われたのが鐘馗様で病魔退治を約束しました。皇帝が目を覚ますと病が全快していたので、絵師に命じて夢の人物を描かせました。
- 人形:しょうき 黒川市五郎 作
- 山車:昭和22年5月1日製作
- 幕:日の出と松の刺繍
山田町山車
「神像」は、木花開耶姫(富士山の神)。木の花の咲き映えるように美しく、ににぎのみことの妃となり、火蘭降尊(ほのすそりのみこと)、彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)、火明尊(ほあかりのみこと)の三人の母となりました。
- 人形:このはなさくやひめ 米富久 作
- 山車:大正13年10月19日製作
- 幕:富士に龍と松に鶴の刺繍
九蔵町山車
「神像」は、静の舞(静御前)。源義経の愛妾で京都の白拍子、磯禅師の娘で俗に静御前という。義経と吉野山で訣別し、捕えられて鎌倉に送られ頼朝・政子らの前でなお義経を慕う舞を舞った。
- 人形:しずかのまい 林正之輔 作
- 山車:昭和22年5月吉日製作
- 幕:巌に波、松に瑞雲上の社の刺繍
羅漢町山車
「神像」は、大黒天。古代インドの神が仏教に取り入れられ、仏法の守護神とされ怒りと慈悲を兼ね備えた七福神の一つ。その姿は頭巾をかぶり、左肩に大きな袋を背負い、右手に打ちでの小槌を、左手には升を持ち、米俵を踏まえる像は馴染み深い。
- 人形:だいこくてん 黒川明玉 作
- 山車:昭和21年12月吉日製作
- 幕:波に太鼓橋と太陽の刺繍
北通町山車
「神像」は、新田義貞(鎌倉・南北朝時代の武将)。
上野の国新田郡の地頭で源氏の流れをくむ。1333年鎌倉に入り北条氏を滅ぼし、建武政権の武者所の長官になりました。
- 人形:にったよしさだ 松崎福松 作
- 山車:大正13年1月吉日製作
- 幕:波涛と御所車にぼたんの花の刺繍
高砂町山車
「神像」は、神武天皇。初代の天皇で「古事記」「日本書記」によれば、日向から東征に出発、瀬戸内海を経て東進し、大和(奈良県)に入った。
橿原の宮で即位し、明治以降この年を紀元元年とした。
- 人形:じんむてんのう 米富久 作
- 山車:大正14年10月1日製作
- 幕:雲にマガ玉と鶴の刺繍
田町四丁目山車
「神像」は、竜神の舞。竜神は神秘的な力を持っており、中国では雨水の精として崇められているもので、蛇形四足があり空を飛ぶといわれています。 この竜神は水の恵手として、雨乞いを祈願した舞姿を表現したものです。
- 人形:りゅうじんのまい 作者不明
- 山車:大正11年1月吉日製作
- 幕:カモメと獅子の刺繍