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高崎市の山車 南地区
下和田町山車
「神像」は、源九郎判官義経の幼な姿である牛若丸。この雄姿は、扇を振りかざして弁慶に投げつけようとしている。
- 人形:うしわかまる 米富久 作
- 山車:昭和9年12月吉日製作
- 幕:松月と丹頂の染抜き
石原町下一山車
「神像」は、少那彦名命。石原町半田に鎮座する七ノ宮小祝神社の祭神です。この神は、大国主命と出雲の国の建国にあたった渡来人で、知恵と医療の神とされています。
- 人形:すくなひこなのみこと 川崎阿具 作
- 山車:昭和58年12月30日製作
- 幕:波頭に鶴、青桐に鳳凰の刺繍
石原町下二山車
「神像」は、彦狭島王。中石原町で管理する三嶋神社のある三嶋塚古墳は、古くから口伝などにより「彦狭島王」の御墓だと伝えられている。
- 人形:ひこさしまおう 晃月 作
- 山車:平成元年12月10日製作
- 幕:波千鳥と松竹梅に鷹の刺繍
石原町下三山車
- 人形:すがわらのみちざね 今福人形店 作
- 山車:明治時代製作
石原町下四山車
- 人形:こかじ 米福 作
- 山車:明治時代製作
砂賀町山車
「神像」は、恵比寿の神。大国主命の子で事代主命(ことしろぬしのみこと)といわれ、七福神の神像として人々の信仰も非常に厚い。
- 人形:えびすのかみ 熱賀昭男 作
- 山車:大正3年1月吉日製作
- 幕:鶴に亀と波の刺繍
南町山車
「神像」は、楠 正成(楠公)。南朝の忠臣で七生報国、忠君愛国時代の代表的な名将。南朝の忠臣と南町の「南」とのゴロあわせで神像に選ばれた。
- 人形:くすのきまさしげ 山本鉄五郎 作
- 山車:大正13年10月吉日製作
- 幕:菊の紋と松や菊水の刺繍
和田町山車
「神像」は、菅原道真。天神様と言う学問の神様として信仰が厚い。人形は、歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」菅丞相の姿といわれている。
- 人形:すがわらみちざね 山本福松 作
- 山車:大正11年8月吉日製作
- 幕:梅と菊水の刺繍
通町山車
「神像」は、乙姫。龍宮は、一般に昔の中国風の建物の形をしています。乙姫様も唐人風の身支度で絶世の美女だと伝えられています。
- 人形:おとひめ 作者不明
- 山車:大正元年10月吉日製作
- 幕:波に亀と龍宮城の刺繍
あら町山車
「神像」は、健御名方冨命(諏訪明神)。新町の氏神は諏訪神社で、武田氏の軍勢が信州諏訪から48石の宝石を勧請して上州各地にまつった諏訪神社の一つで、今も宝石は御神体として守られている。祭神は大国主命の子供で国造りがうまく、出雲の国から信州へ行き諏訪神社を開いた神様です。
- 人形:たけみなかたとみのみこと 亀家清秀 作
- 山車:大正6年1月吉日製作
- 幕:龍と荒波の刺繍
八島町山車
「神像」は、神功皇后(八幡宮の祭神)。仲哀天皇の皇后で、名を息長足媛命(おきながたらしひめのみこと)。天皇崩御の後、軍を曳いて新羅(しらぎ)を征し凱旋した。
- 人形:じんぐうこうごう 山本福松 作
- 山車:大正13年1月吉日製作
- 幕:岩に波と孔雀に牡丹の刺繍
新田町山車
「神像」は、浦島太郎。美男の浦島太郎が玉手箱を抱えて竜宮から帰る姿で、歌舞伎踊りの乙姫を懐かしむ振りのところを表現したものと伝えられる。不老長寿は昔も今も万人の願いで、玉手箱は開けてはならぬもの。
- 人形:うらしまたろう 山本福松 作
- 山車:明治43年4月1日製作
- 幕:日の出と松の刺繍
下横町山車
「神像」は、天照大神。天照大神は天皇家の始祖。伊勢神宮の祭神で「やさかにのまがたま」や「やたのかがみ」を身につけている勇姿を、町の象徴として選んだところに町人の心意気をみせています。
- 人形:あまてらすおおみかみ 米福 作
- 山車:昭和6年12月吉日製作
- 幕:二見浦の旭日と鳳凰