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21階展望ロビーアートワーク展

ページID:0033424 更新日:2025年11月27日更新 印刷ページ表示

市庁舎21階展望ロビーでは、高崎市にゆかりのある芸術家の作品を展示しています。およそ4か月ごとに展示作品を入れ替えています。

現在の展示作品

令和7年12月15日の午後1時から令和8年3月23日の午後1時まで、渡辺 香奈先生の作品を展示します。

展示作品一覧
No. 作品の名称 製作年

大きさ(号)

1

               もくたん
mi amiga(ヤナギ木炭)1

2020年 8号
2

           もくたん
mi amiga(ヤナギ木炭)2

2020年 8号
3

  ちゃや かんばんむすめ
お茶屋の看板娘1

2022年 8号
4

  ちゃや かんばんむすめ
お茶屋の看板娘2

2022年 8号
5

    ゆめみ
いい夢見てる

2022年 8号
6 スペインのおじいちゃん 2022年 8号
7 どした? 2022年 8号
8 ぼたん       もくたん
牡丹(ヤナギ木炭)
2020年 15号
9        くろねこ
ピアノと黒猫
2022年 15号

 

作品写真1    作品写真2

展示作品例

作家紹介

渡辺 香奈

出展作品

絵画

作家経歴

  • 2009年
     第44回日動画廊昭和会展 松村謙三賞、第63回二紀展 優賞
  • 2010年
     「作家王国-横田尚・渡辺香奈-ウォーターガール」高崎市美術館(群馬)
  • 2011年
     個展「~流れにめぐるものたちへ~」日動画廊本店(東京)
     第8回上毛芸術文化賞<美術部門>、高崎市功労者賞
  • 2013年
     アントニオ・ロペス・ガルシア絵画講習会 アントニオ・ロペス選出優秀作品賞
  • 2015年
     「描かれた女性たち 女性像にみるフォルム/現実/夢」笠間日動美術館(茨城)
  • 2018年
     個展「Perfect Blue」日動画廊本店(東京)
     「アートプロジェクト高崎」高崎市市街地(群馬)
     第72回二紀展 女流画家奨励佐伯賞
  • 2019年
     個展「~愛情泥棒~」日本橋三越本店(東京)
  • 2020年
     個展「渡辺香奈洋画展」高崎髙島屋(群馬)
     「Flower 今をいろどる花たち」高崎市美術館(群馬)
  • 2021年
     個展「今だけは、花を愛でよ」日動画廊本店(東京)
     企業メセナ群馬 令和2年度芸術文化奨励賞
  • 2022年
     個展 渡辺香奈木炭画展~富岡産の桑木炭で描く~「猫は蚕の守り神」富岡製糸場・西置繭所(群馬)
     「渡辺香奈 私の仕事-油彩×富岡桑木炭デッサン」(株)ヤマトギャラリーホール(群馬)
     「花と踊りと猫のヒゲ」日本橋三越本店(東京)
     「絵の中のワンダーランド」笠間日動美術館(茨城)
  • 2023年
     「猫のあしおと 花の笑み」高崎髙島屋(群馬)、横浜髙島屋(神奈川)
  • 2024年
     「シンフォニー・オブ・アート イメージと素材の饗宴」群馬県立館林美術館(群馬)
  • 2025年
     個展「渡辺香奈展 桑の炭いろ・猫のこえ」富岡市立美術博物館・福沢一郎記念美術館(群馬)

紹介

スペインに留学し、気が付いたことがあった。その土地の文化というのは人々にとって馴染みが深く、何ら特別ではないということ。数百年脈々と続いた文化を、今日も当たり前のように継受している。何とも羨ましい。しかし留学生の私が感じたこの文化は、彼らにとっては空気のように当然であり、特殊性がまったくない。それがカルチャーショックでもあり、羨望でもあった。

富岡市で桑木炭を発掘するにあたり、養蚕業や炭窯探しなど、地元の文化に改めて触れるきっかけとなった。桑の木炭が画材であることは昔からの事実だが、それが養蚕業から排出される桑木炭と結びつけられたのは、養蚕農家と画家という異業種同士が出会って生まれた、新しい養蚕業の側面の発見だ。この発見を大切に育てていけば、桑木炭のデッサンが新しい土地の文化の種になるのではないか。まずは、この事実を多くの人に知ってもらうことが大切。

今回は、古来より蚕の守り神として縁の深い猫たちを中心に発表。桑木炭の赤みがかった深い黒や、木炭特有のアクティブな表現、そして、猫のヒゲまで表現できる細部描写をぜひ見てもらいたい。養蚕農家での炭焼きの副産物として焼成されていた桑木炭。樹皮や虫食いもあり、野性味のある描き味だが、そのクオリティは高い。これからもこの活動を続け、養蚕業から出る桑木炭がデッサンに生まれ変わることを数多くの人に周知してもらい、ゆくゆくは土地の文化となるよう、また減少傾向にある養蚕業や炭窯の支えになるよう、芸術活動ができたら嬉しく思う