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「上野三碑と多胡碑に似せた‘多胡碑’の拓本」
企画展概要
上野三碑ユネスコ「世界の記憶」登録2周年記念連続講演会関連 令和元年度特別展「上野三碑と多胡碑に似せた多胡碑の拓本展」-多胡碑に似せた多胡碑はいくつあったのか-は、江戸時代に多胡碑の拓本が海外に流伝したことが契機となり書の手本となったことから、令和2(2020)年1月18日(土曜日)に当館で開催する上野三碑連続講座2「多胡碑の海外流伝とその書に魅せられた人たち」(講師:京都教育大学・四国大学名誉教授杉村邦彦氏)に関連して、上野三碑の拓本と多胡碑の模刻の拓本を展示する展覧会です。
上野三碑のうち多胡碑の拓本の数は、山上碑・金井沢碑と比べて格段に多く存在しています。拓本は、当時鎖国していた日本の文人たちにとって考証学や金石学の格好の材料になりました。ところが、土地の領主が碑石への負担を懸念して採拓を禁止、柵で囲って多胡碑を神様として祀ったことから、拓本が採れなくなりました。そこで多胡碑の拓本をもとに木や石に模刻し、そこから拓本が採られるようになったと伝えられています。
今回の企画展では、上野三碑の拓本が揃うとともに、数多く残る多胡碑の模刻拓本を展示して、どれほど多くの模刻多胡碑がつくられ、なぜ多胡碑の拓本がこれほど人気があったのかを探り、多胡碑の文字の魅力に迫りたいと思います。
企画展名
令和元年度特別展「上野三碑と多胡碑に似せた‘多胡碑’の拓本展」
会期
令和2年1月11日(土曜日)~2月2日(日曜日)
休館日:月曜日(ただし1月13日(月曜日)成人の日は開館し、1月14日(火曜日)休館
おもな展示品
上野三碑および多胡碑模刻拓本など約35
入館料
無 料