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平成26年度 第26回企画展 「鏡よかがみ~人々の心を支えた鏡たち」
「鏡よかがみ、世界で一番美しいのはだあれ?」グリム童話「白雪姫」に登場する妃の有名なセリフです。この物語に登場する鏡は、世にも美しい姿を映し出す魔法の鏡として登場しますが、日本の古い鏡にも、不思議な力が宿された鏡があります。
はじめて大陸より鏡が伝えられたのは弥生時代、まつりを司る長の“神威を宿す呪具”であり、古墳時代においては、豪族の“権威を象徴する宝物”でした。奈良時代以降は、人々がさまざまな願いを込めて鏡を神仏に奉納し、化粧道具として、人々の生活に欠かせないものとして広がりました。
今企画展では、県内出土の古代鏡をご紹介するともに、古社への奉納鏡、魔鏡など、さまざまな鏡を展示しています。それぞれの鏡に、人々が鏡に託した願いがあります。鏡背の文様に日本の伝統文化をたずねていただくとともに、人々の心を支えた鏡たちの物語に寄り添っていただく機会になれば幸いです。
会期
平成26(2014)年10月11日(土曜日)~12月7日(日曜日)
無料開館日
- 10月11日(土曜日):企画展オープニング記念
- 10月19日(日曜日):観音塚八幡文化まつり
- 10月28日(火曜日):群馬県民の日
休館日
毎週月曜日、祝日の翌日(10月14日・11月4日・25日は休館)
観覧料
- 大人 100円(団体 80円)
- 高校生・大学生 80円(団体 50円)
団体は有料入館者20名以上、中学生以下・65歳以上、体の不自由な方とその介護者1名は無料。
主な展示品
画文帯環状乳神獣鏡・五鈴鏡・獣形鏡・内行花文鏡(観音塚古墳)・七鈴鏡(西光寺前御堂塚古墳)、大洞赤城神社・貫前神社奉納鏡、ほか
獣形鏡 観音塚古墳(重文) 八稜鏡(鏡面) 下芝五反田遺跡
オープニング まりこふんさんのトーク&ライブ
古墳ブームの牽引者「古墳シンガー・まりこふん」が、国指定史跡観音塚古墳で初ライブ!古墳界に衝撃を与えた古墳ソングの数々を大熱唱!
- 日時:10月11日(土曜日) 午後5時~午後6時
- 出演:まりこふんさん(古墳にコーフン協会会長・古墳シンガー)
- 会場:八幡観音塚古墳石室前 ※雨天時は企画展示室
- 定員:約70名
- 費用:無料で、事前申し込み不要
連続講演会1
- 日時:11月29日(土曜日) 午後1時30分~午後3時
- 講師:梅澤重昭氏(元群馬大学教授)
- 演題:「群馬の古鏡」
- 費用:無料で、事前申し込み不要
連続講演会2
- 日時:11月30日(日曜日) 午後1時30分~午後3時
- 講師:加藤一郎氏(宮内庁書陵墓部陵墓課陵墓調査室職員)
- 演題:「観音塚古墳出土鏡と群馬県内出土の後期倭鏡」
- 費用:無料で、事前申し込み不要
体験学習
1.「古代銅鏡づくり」
- 日時:11月3日(月曜日・祝日):午前9時30分~午後3時
- 内容:スズを石膏型に流し込み、オリジナルデザインの銅鏡をつくります。
- 対象:高校生以上
- 費用:1,500円
- お申し込み:10月25日(土曜日)より電話で当館へ
2.「ねんどで古代の鏡をつくろう」
- 日時:11月23日(日曜日・祝日):午前9時30分~午前11時30分
- 内容:陶芸用の粘土を使って、オリジナルデザインのねんどの鏡をつくります。当館の窯で焼き上げ、後日お渡しとなります。
- 対象:小学生以上(小学3年生以下は保護者同伴)
- 費用:100円
- お申し込み:11月15日(土曜日)より電話で当館へ