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若田原遺跡群
高崎市にある指定文化財 県指定
若田原遺跡の敷石住居跡
縄文時代中期
若田原遺跡群出土縄文土器
若田原遺跡は、八幡霊園の造成に際して発見され、昭和45年から47年にかけて発掘調査が行われています。
この調査で縄文時代前期末から後期初頭にかけての敷石住居(しきいしじゅうきょ)2軒を含む竪穴住居跡27軒と、墓と考えられる穴30基が確認されました。
このうち、霊園中央部に位置する縄文時代中期の住居跡は墓地造成を変更して保存されることとなり、覆屋が建設されて遺構を見学できるようになっています。この住居跡は全長5.6メートルで、敷石は扁平な川原石の板状の安山岩が用いられています。炉は中央やや南に四角く石で囲まれており縦90センチメートル、横70センチメートルの規模です。このほかに縄文時代の住居跡2軒、古墳時代の住居跡1軒が埋め戻されて保存されています。
また霊園内には峯林古墳(6世紀後半)、楢ノ木塚古墳(6世紀後半)、若田大塚古墳(6世紀初頭)の3基の円墳が残されています。
これらの住居跡と古墳をあわせて、若田原遺跡群として史跡指定されました。
文化財情報
- 指定種別:群馬県指定史跡
- 名称:若田原遺跡群(わかたばらいせきぐん)
- 指定年月日:昭和47年11月15日
- 所在地:高崎市若田町(八幡霊園内) 地図(地図情報システム)<外部リンク>