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多胡碑記念館の常設展示について
ようこそ多胡碑記念館へ
展示室を順路に沿って紹介します。
1階ホール
ホールには、本物の多胡碑と同じ材質の石(牛伏砂岩)でできた多胡碑のレプリカがあります。順路に沿って左へ
エントランスギャラリー
「ごあいさつ」「日本三古碑」のパネルの先には、
【注目!】ユネスコ「世界の記憶」登録証(複製)が飾られています。
古代からの文字の歴史をたどりながらさらに進むと
石のへや
アジア地域を中心とした文字のレプリカを展示しています。壁面には、中国・北京市郊外にある「居庸関壁刻六体文字(きょようかんへきこくろくたいもじ)」の拓本を展示しています。これは、漢字などアジアの6種類の文字が記されている貴重なものです。次は2階展示室へ進んでみましょう。
郡衙(ぐんが)のへや
2階展示室でまず紹介するのは「郡衙(ぐんが)のへや」です。
「郡衙」とは、古代に全国に置かれた地方政治の中心施設のことです。現在の市役所や町役場の建物にあたります。郡衙には郡役所の郡家(ぐうけ)や、税として納められた稲を保管する「正倉」(しょうそう)が含まれます。
この展示室には、近年発見された「上野国多胡郡正倉跡」(令和2年3月国史跡指定)の資料を展示しています。正倉跡は多胡碑に直接関係する初めての遺跡です。古代多胡郡の地形模型とともに、多胡碑をめぐる当時の状況をわかりやすく紹介しています。
上野三碑のへや
「郡衙のへや」の奧に進むと、上野三碑のレプリカがずらりと並んだ「上野三碑のへや」があります。
ここでは三碑の解説を見ながら、各碑の細部を比較することができます。また古代多胡郡から発見された多数の紡錘車(ぼうすいしゃ)も展示しています。糸・布作りは、多胡郡の重要な産業であったと考えられています。
古碑のへや
「上野三碑のへや」の奧には、「日本三古碑(にほんさんこひ)」などのレプリカが並んだ「古碑のへや」があります。
平安時代以前の現存する石碑・石塔は、全国では18例しかありません。画面左は、日本三古碑のうちの多賀城碑(たがじょうひ)(宮城県多賀城市)、右は同じく那須国造碑(なすこくぞうひ・なすのくにのみやつこひ)(栃木県大田原市)のレプリカです。一般的には、この2碑と多胡碑を合わせて日本三古碑といいます。
このほか、宇治橋断碑(うじばしだんぴ)(京都府宇治市)、仏足石(ぶっそくせき)・仏足石歌碑(ぶっそくせきかひ)(奈良県奈良市)のレプリカを展示しています。
なお、2階展示室には他に、企画展や収蔵資料の展示を行う「企画展示室」「拓本のへや」があります。