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史跡日高遺跡保存整備事業
平成5年度から平成20年度まで、遺跡の内容確認調査を実施しました。
現在、その結果をもとに史跡整備工事や史跡活用事業を行っています。
復元水田での稲作体験イベントを開催します
日高遺跡では史跡の活用事業として、復元水田の一部を活用しての稲作を行っています。
令和7年度は、下記の内容で親子稲作体験イベントを開催します。
日時 6月28日(土曜日)午前9時から10時頃まで(小雨実施)
会場 日高遺跡公園(高崎市日高町31番地2ほか)
内容 同公園内に復元した水田での田植え体験
対象 高崎市内在住、または在学の小学生(保護者同伴)
定員 先着25組(保護者一人につき子ども複数人可)
費用 無料
申込方法 下記URLの参加込フォームにアクセスし、必須事項(保護者氏名・住所・電話番号・メールアドレス・参加児童数・参加児童の氏名と学年)を入力し送信(定員になり次第、受付を終了します)
【参加申し込みフォームURL】https://logoform.jp/form/h8ij/918525<外部リンク>
受付期間 6月12日(木曜日)10時から6月26日(木曜日)16時まで
その他 後日、入力されたメールアドレス宛に、持ち物等の詳細を記載した案内を送付します。また、10月下旬の土曜日には、田植え体験の参加者を対象に稲刈り体験を実施する予定です。
【昨年度の稲作体験の様子】
日高遺跡公園(JR上越線北側のエリア)について
平成21年度から進めていたJR上越線北側の保存整備工事が平成27年度に完了し、芝生ひろばなどの「多目的エリア」、弥生時代の水田を復元し稲作体験の場として活用できる「水田エリア」、「環壕エリア」の一部が日高遺跡公園として開園しました。多目的トイレや屋外体験施設も整備され、多くの方々に活用されています。
平成27年度整備完了区域
整備完了区域写真
概要
利用案内
- 園内に車両(自転車を含む)の乗り入れはできません。専用の駐車場・駐輪場をご利用ください。
- 動物の散歩などについては、リードを繋ぎ、園路内のみの利用としてください。
- 園内での本格的な球技はご遠慮いただいております。
- 飲食は可能ですが、バーベキューなど火を使う行為はおやめください。
- ごみはお持ち帰りください。
所在地
高崎市日高町31番地2ほか
見学料
無料
交通案内
公共交通
JR上越線 井野駅下車徒歩30分
JR高崎駅下車 西口9番のりば 市内循環バス 「ぐるりん」大八木線(系統番号5、6)「高崎ハートホスピタル」停留所下車徒歩3分
バス時刻表(ぐるりん)
または、西口1番のりば 群馬中央バス 前橋駅行き「日高」停留所下車徒歩7分
バス時刻表(群馬中央バス)
自動車
関越自動車道 前橋ICから約1km
専用駐車場43台(無料)
大型バス駐車可
専用駐車場
広域図
周辺図
発掘調査の結果
発掘調査の結果、環壕集落・水田跡・墓域が一体的に保存されていることが明確になりました。
環壕集落
史跡地内に環壕集落全体(約11,000平方メートル)が保存されていることが分かりました。環壕集落とは、環壕と呼ばれる堀に囲まれている集落のことです。
日高遺跡の環壕は、深さ約1.2メートル・幅2.0から2.5メートルの規模があり、断面はV字形で両側の斜面が非常に急です。内側には土塁があったと考えられ、防御に適した構造になっています。
環壕に囲まれた内側では、竪穴建物跡が多数みつかりました。
環壕
竪穴建物跡
水田跡
水田跡の広がりが確認されました。水田は自然の谷を巧みに利用して造られており、水田北限域は関越道下の溜池状遺構(ぬるめ)と同様に水温調整の機能をもっていたと考えられます。
水田跡全体図
墓域
環壕集落の東では、円形周溝墓が確認されました。円形周溝墓の埋葬施設は群馬・長野県地域に特徴的な礫床木棺墓(れきしょうもっかんぼ)と呼ばれるもので、遺体埋葬部分には小石が敷き詰められていました。埋葬施設を取り囲む溝(周溝:しゅうこう)からは、土器を使った乳幼児用の棺(土器棺:どきかん)がみつかっています。
円形周溝墓
土器棺
保存整備工事
平成28年度よりJR上越線南側区域の整備工事に着手しています。
JR線南側区域では、環壕集落や円形周溝墓の復元を行います。
公園完成図