HPV(ヒトパピローマウイルス)感染症(子宮頸がん)ワクチン
厚生労働省からの勧告について
平成25年4月1日から予防接種法に基づく定期予防接種となった「HPVワクチン」についてお知らせします。
平成25年6月14日に開催された国の「厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」において、ワクチンとの因果関係が否定できない特異的な副反応が見られることから、定期接種は継続するものの、積極的勧奨(接種を勧めること)を一時的に差し控えることとなりました。
これを受け、厚生労働省から全国市町村に対し、勧告が通知されました。
ヒトパピローマウイルス感染症について
ヒトパピローマウイルス(以下HPV)は、ヒトにとって特殊なウイルスではなく、多くのヒトが感染し、その一部が子宮頸がん等を発症します。HPVに感染しても多くの場合ウイルスは自然に検出されなくなりますが、一部が数年から数十年かけて前がん病変の状態を経て子宮頸がんを発症するのです。子宮頸がんは国内では年間約10,000人が発症し、年間約2,700人が死亡すると推定されています。初期の段階ではほとんど症状がないので、しばしば発見が遅れてしまうこともあります。
※予防にはワクチンでHPV感染を防ぐとともに、子宮頸がん検診を定期的に受けることが大切です。
HPVワクチンと副反応について
HPVワクチンは接種することによって体内に抗体をつくり、HPVの感染を防止します。現在、国内で市販されているワクチンは、ハイリスクタイプに分類される16型と18型の感染によるヒトパピローマウイルス感染症および前がん病変に対して高い予防効果があるといわれています。
ワクチンの種類
現在、HPVワクチンには2種類が供給されています。種類によって接種間隔等が異なるため、どちらのワクチンを選択するかは医療機関でよく相談し、希望するほうを接種してください。
2価ワクチン(サーバリックス)
筋肉内に合計3回接種をします。
接種間隔
【標準的な接種間隔】
1回目から1か月後に2回目、1回目から6か月以上空けて3回目を接種する。
4価ワクチン(ガーダシル)
筋肉内に合計3回接種をします。
接種間隔
【標準的な接種間隔】
1回目から2か月後に2回目、1回目から6か月以上空けて3回目を接種する。
副反応
主な副反応として、注射したところの発赤・腫れ・痛みなどがありますが、通常2〜3日で自然に治ることが多いです。このほか、発熱や頭痛、寒気やだるさなどが起こることがあります。また、極めてまれですが、じんましんや全身の脱力、失神などの症状がでることもあります。
上述した国の勧告でも触れているとおり、ワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛が特異的に見られたことから、現在積極的な接種勧奨を差し控えています。症状がひどかったり、長引くときは速やかに医療機関を受診してください。
もしもワクチンによって健康被害がおこってしまった場合は
対象者
小学6年生から高校1年生に相当する年齢の女子
注意:接種当日に高崎市に住所登録されている方に限ります。
接種に必要なもの
- 予診票 ※1
- 健康保険証
- 母子健康手帳 ※2
※1 積極的な接種勧奨を控えているため、予診票は個別発送していません。接種を希望の方は母子健康手帳をお持ちのうえ保健所もしくは地域の保健センターで交付を受けてください。(接種医療機関に予診票が置いてある場合はそれを使用しても構いません。)
※2 母子健康手帳を紛失された場合は、保健所もしくは地域の保健センターで再交付できます。この先、お子さんの就学、実習、就職など様々な場面で予防接種記録が必要になりますので、母子健康手帳は大切に保管しましょう。
実施医療機関
HPVワクチン接種実施医療機関一覧(PDF形式 195KB)
※実施医療機関以外(市外・県外)での接種を希望される場合は、下記までお問い合わせください。
予防接種のご予約・ご相談は、直接実施医療機関にお問い合わせください。ご不明な点は、高崎市保健所保健予防課または各地域の保健センターにお尋ねください。
関連情報リンク
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