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「西上州の鎌倉道と北条氏」の報告

ページID:0001089 更新日:2023年12月18日更新 印刷ページ表示

「西上州の鎌倉道と北条氏」の講演会を下記のとおり開催しました。
その概要をご報告します。
DVDを市民活動センター・ソシアス、社会教育課(市役所15階)、中央図書館で貸出しています。

日時

令和4年6月18日(土曜日)午後1時30分から3時30分

会場

高崎市市民活動センター・ソシアス 市民ホール

講座内容

鎌倉道はどのようにできたか、そこから西上州がどんな影響を受けたかについて学びました。

鎌倉時代以前、道とは全国を修行して歩く修行僧のための道のことであり、民間の力、主に神社や寺が整備・管理していました。鎌倉時代、修行の道の他に、鎌倉幕府がおこなった狩りの道や信濃善光寺参詣の道などの道々が結びつき鎌倉道となりました。人々の往来は、宿泊するための宿を生み、宿泊所として神社や寺ができました。

鎌倉時代後期に北条氏の勢力が増すと、西上州の武士たちは鎌倉道を使って北条氏に接近し力をつけました。鎌倉道の往来が盛んになり北条氏主導の鎌倉の文化、特に地蔵信仰が西上州に流入しました。

講師からは、講師が推定した高崎市内の鎌倉道の地図や、鎌倉道によって西上州にもたらされた文化や武士たちの働きについて、古文書や仏像、各地に伝わる伝承や地名などの研究をもとに詳しく説明をしていただきました。

講師プロフィール

山本 隆志(やまもと たかし)

経歴等

  • 1947年 北群馬郡榛東村(旧桃井村)生まれ 高崎市在住
  • 日本中世史専攻
  • 1971年 東京教育大学史学科卒
  • 群馬県立高校教諭
  • 1993年 筑波大学文学博士
  • 筑波大学助教授、教授、2012年定年退官 名誉教授
  • 「群馬歴史散歩の会」会長

主な著書

  • 1994年『荘園制の展開と地域社会』刀水書房
  • 1997年『群馬県の歴史』西垣晴次、丑木幸男共編 山川出版社 県史
  • 2005年『新田義貞 関東を落とすことは子細なし』ミネルヴァ出版
  • 2012年『東国における武士勢力の成立と展開 東国武士論の再構築』
  • 2015年『山名宗全 金吾は鞍馬毘沙門の化身なり』ミネルヴァ出版