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ノロウイルスによる感染性胃腸炎にご注意ください
ノロウイルスによる感染性胃腸炎は1年を通して発生していますが、特に冬季(12月から2月頃にかけて)に最も多く発生します。このウイルスは感染力が非常に強く、家庭や人が多く集まる場所で感染しやすいため、注意が必要です。
主な症状
- ノロウイルスは、食材や手についたウイルスが口から入って感染したり、嘔吐した人のそばにいて直接感染したりします。
- 感染してから症状が出るまでは24時間〜48時間程度で、嘔吐・下痢・腹痛・発熱などが起こります。
- 感染しても症状が出ない場合や、軽い症状の場合もあります。
- 乳幼児や高齢者が感染すると、下痢による脱水症状を起こしたり、吐いたものをのどに詰まらせて窒息するなど重症化することがあるので注意が必要です。
- 症状がなくなったあとも1か月程度、ウイルスが便の中に排出されることがあります。
予防のために
石けんによる手洗いの励行
食事の前、トイレのあと、調理の前、嘔吐物を処理したあとなどには、必ず石けんと流水で手を洗いましょう。手を拭くためのタオルは共用せずに、個人専用にするか、使い捨てのペーパータオルを使いましょう。
食品の加熱
食品(特にカキなどの二枚貝)は、90度で90秒以上加熱しましょう。
調理器具等の衛生管理
調理器具、ふきんなどは、熱湯で消毒(90度で90秒以上)するか、0.02%の次亜塩素酸ナトリウム液で消毒しましょう。
症状があるときは
- 早めに医療機関を受診してください。
- 水分と栄養を十分に補給しましょう。
- 調理や配膳など食品を扱う仕事は避けましょう。
- 入浴を控えシャワーのみにしましょう。
嘔吐してしまったら
嘔吐物の中には大量のウイルスが含まれています。正しい方法ですみやかに処理することが大切です。
消毒薬の作り方・嘔吐物処理の方法
そのほかの消毒
ノロウイルスにはアルコール系消毒薬は効果がありません。
衣類などの消毒は以下の手順で行ってください。
- 下洗いで嘔吐物を取り除きます。
- 0.02%の消毒液に30分〜60分程度浸すか、熱湯(90度で90秒以上)で消毒します。
- ほかのものと分けて最後に洗濯します。
- 下洗いした流しもノロウイルスで汚染されているので、作業が終わったら消毒しましょう。
参考情報
ノロウイルスに関するQ&A(厚生労働省)<外部リンク>