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(終了しました)多胡碑記念館 第43回企画展「子三(このみ)~災害復興を願った平安人~」
終了しました。
平成8年(1996)に開館した当館は、本年に開館25周年を迎えました。このたび、これを記念するとともに、上野三碑のユネスコ「世界の記憶」登録4周年の節目に、開館当初からの収蔵資料である古代瓦「羊子三」(高崎市指定重要文化財)に焦点を当てた企画展を開催します。
古代瓦「羊子三」は、平安時代の9世紀に大地震の被害を受けた上野国分寺の復興のために作られたものです。瓦には、製作を依頼した人物名が刻まれており、従来は多胡碑の碑文にみえる「羊」に関係する人物「子三」と評価されていました。近年では「辛子三」と読み、上野国多胡郡辛科郷に住んでいた人物「子三」と解釈されつつあります。
本展では、この古代瓦「羊子三」を展示するとともに、辛科郷に関連する長根遺跡群の考古資料も紹介します。そして、大地震からの復興に尽力した「子三」の歴史的役割を考え、全国有数の大国となっていた9世紀の群馬県地域の重要性にも迫ります。
第43回企画展「子三~災害復興を願った平安人~」チラシ(PDF形式 1.2MB)
会期
令和3年10月28日(木曜日)~12月12日(日曜日)
開館時間と休館日
開館時間
午前9時30分~午後5時(入館は閉館30分前まで)
休館日
月曜日
観覧料
ユネスコ「世界の記憶」登録を記念して、会期中を含め令和4年3月31日まで観覧無料
主な展示資料と展示会場
- 古代瓦「羊子三」(塔ノ峯遺跡) 高崎市指定重要文化財
- 鉄製焼印「子」(神保境遺跡)
- 灰釉陶器 小瓶(南高原遺跡)
- 刻書須恵器 埦「子主井井」(南高原遺跡)
- 刻書石製品(上高原遺跡) 「田」「子」ほか多数の刻書あり
- 文字瓦「子」(上野場遺跡)
- 鉄製鋸(折茂7遺跡)
約50点を展示
全て多胡碑記念館記念館・高崎市教育委員会蔵
展示会場
多胡碑記念館(2階)企画展示室
展示解説会
日時
- 令和3年11月21日(日曜日)、12月4日(土曜日)
- 両日とも1.午前10時~10時30分、2.午後2時~2時30分の計2回実施
解説
多胡碑記念館学芸員
参加費
無料
定員
各回10人
申込
希望回の前日までに、開館時間内に電話で申し込み(先着順)