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わがまち高崎」その成り立ちを探る-高崎古墳ロマン紀行-の講演会を下記のとおり開催しました。
その概要をご報告します。
令和2年9月26日(土曜日)午後1時30分から
高崎市市民活動センター・ソシアス 市民ホール
「わがまち高崎」その成り立ちを探る(PDF形式 4.6MB)
多くの古墳や遺跡のある高崎市。長年、古墳や遺跡の発掘に携わってきた講師から、市内の古墳や出土品と全国や県内の出土品などを比較しながら、古墳の造られた時代背景や価値、発掘の意義について詳しく学ぶことができました。
古墳時代は大和王権を中心に国造りが進められ、大陸からもたらされた文化や技術が地方にも伝わりました。高崎は古くから交流の拠点だったこともあり、東国最大級の古墳も造られ、大きな勢力を持つ豪族が存在しました。高崎の古墳の石室の形式や、出土した副葬品、埴輪の違いなどから、時代による変化を見ることができます。国宝に指定された綿貫観音山古墳出土品の金銅歩揺付飾金具という馬具は、馬が動くと鳴るように作られているそうです。国宝なのでその響きを聞くことは出来ませんが、今から1500年前の高崎の地に、このような高度な技術により作られた副葬品があったことに驚きを感じることができました。
綿貫 鋭次郎(わたぬき えいじろう)