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ロタウイルス感染症
ロタウイルス感染症とは
ロタウイルス感染症は、主に、ロタウイルスによって引き起こされる急性胃腸炎のことをいい、嘔吐(おうと)、発熱、水様性の下痢などの症状があらわれます。感染力が非常に強く、乳幼児期(0~6歳ころ)にほぼすべてのお子さんが感染するといわれています。一生のうちに何度も感染するウイルスですが、初めて感染したときに特に症状が強く出ます。嘔吐下痢が激しくなると脱水症状を起こしたり、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などを合併し、命にかかわることもあります。
ワクチンについて
ロタウイルスワクチンは、ロタウイルス感染症の発症を減らし、重症化を予防する効果があります。ワクチンには以下のとおり2種類あり、どちらを接種しても同様の効果がありますが、接種回数が異なります。どちらか1種類のワクチンを必要回数受けるようにしてください。どちらも、注射器を使わず口から飲むタイプのワクチンです。
- ロタリックス・・2回接種
- ロタテック・・・3回接種
対象者
- ロタリックスの場合は出生6週0日後から24週0日後まで
- ロタテックの場合は出生6週0日後から32週0日後まで
標準的な接種期間
ロタリックス
生後2か月に至った日から出生14週6日後までの間に1回目を接種し、1回目から27日以上の間隔をおいて2回目を接種します。
ロタテック
生後2か月に至った日から出生14週6日後までの間に1回目を接種し、1回目から27日以上の間隔をおいて2回目を、2回目から27日以上の間隔をおいて3回目を接種します。
注意
2種類のワクチンを組み合わせて接種することは、やむを得ない場合を除き行いません。必ずどちらか一方のワクチンを必要回数受けるようにしてください。
副反応について
発熱、下痢、嘔吐、食欲不振、咳症状などがみられることがあります。体調に大きな変化を感じた場合は、接種した医療機関を受診してください。
腸重積症について
腸重積症とは、腸が腸に入り込み、閉塞状態になることです(下左図)。ロタウイルスワクチン接種後は、この病気の発生にも注意が必要です。ワクチン接種に関わらず起こる病気でもあり、もともと、3~4か月齢ぐらいから月齢が上がるにつれて多くなります(下右図のグラフ)。発症数が高まる月齢と接種月齢が重ならないよう、早めに接種を開始し、完了させることがすすめられています。
腸重積症は手術が必要になることもありますが、発症後早く治療すればほとんどの場合手術をせずに治療できます。以下のような症状が一つでも現れたら、腸重積症が疑われます。
- 泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
- 嘔吐を繰り返す
- ぐったりして顔色が悪くなる
- 血便が出る
このような症状に気づいたら、すみやかに接種した医療機関を受診してください。
もしもワクチンによって健康被害が起こってしまった場合は
接種に必要なもの
- 予診票
- 母子健康手帳
- 健康保険証
- 福祉医療費受給資格者証
※母子健康手帳は必ずご持参ください。母子手帳がないと予防接種は受けられません。
実施医療機関
※実施医療機関以外(市外・県外)での接種を希望される場合は、下記までお問い合わせください。
予防接種のご予約・ご相談は、直接実施医療機関にお問い合わせください。ご不明な点は、高崎市保健所保健予防課または各地域の保健センターにお尋ねください。
関連情報リンク
- 厚生労働省 予防接種情報<外部リンク>
- 国立感染症研究所 予防接種情報<外部リンク>