本文
学芸員のつぶやき(2015年度)
「描く!」マンガ展 1万人達成! 2016年4月2日
ご好評をいただいております「描く!」マンガ展。4月2日に来館者1万人を達成しました!
ご来館いただきました皆様、本当にありがとうございました!
1万人目のお客様は、長野県からお越しのご家族。市長より展覧会図録や展覧会オリジナルクリアファイルなど、記念品がプレゼントされました。
会期は4月10日(日曜日)までと残すところあとわずか…皆さまのお越しをお待ちしています。
「描く!」マンガ展の取材に来てくれたのは… 2016年2月25日
2月11日より、「描く!」マンガ展が始まりました。
戦後の巨匠から現在も第一線で活躍中の方まで13人のマンガ家さんの「描く」技術を楽しんでいただく展覧会です。
先日、上毛新聞「週刊風っ子」のキャラクター「ピュルルン」がこの展覧会を取材しに来てくれました。
じっくりと展示品を見てくれたピュルルン。展覧会を見終わったあとは、1階ラウンジのマンガコーナーで、気に入った作品を読みふけっていましたよ。
「描く!」マンガ展は4月10日(日曜日)まで開催しています。
マンガが好きな皆さんのご来館をお待ちしています!
犬塚勉展に、作家の絲山秋子さんがおみえになりました 1月7日
犬塚勉展会場に高崎市在住の芥川賞作家、絲山秋子さんがおみえになりました。
熱心にメモをされながら会場を巡る絲山さん。ご感想の一言一言がとても印象深く、私だけ聞いているのがもったいないくらいでした。そこでお許しを得てほんの少しだけ、絲山さんのご感想を皆さんにも紹介します。
「絵から離れてみると目でみている世界ですが、ぐっと近づいてみると心が動き出します。」
遠くからみるのと近くでみるのとで、見え方がまるで変わる犬塚作品の魅力。
作家さんはこんなふうにひとことで的確に語れるのだなあと、目からうろこが落ちるようでした。
「私がこうして書き写す行為に、意味があるんだと思います。」
会場には、犬塚さんの制作ノートからの言葉がところどころに掲示されているのですが、熱心にメモされる絲山さんに複写をお渡しできますよ、とお伝えしたときの言葉。
書くという行為を通じて、犬塚さんの心を辿っていらっしゃるのだと、感銘を受けました。
犬塚さんの「やってくるものだけが本物である」という言葉に、特に共感されていました。
作り手ならではの心境なのでしょうね。
「これはもう、人が手をあわせるような風景ですね。」
《梅雨の晴れ間》に神々しさをみた絲山さん。犬塚さんが仏像や壁画などに興味を持ったことに、納得のご様子でした。
「この渓谷の滝は、ただ水の流れなのでなく、橋でもあるんですね。」
絶筆《暗く深き渓谷の入口I》をご覧になった感想です。自然のすべてを象徴する岩には、人は入り込めない。けれども水の流れが、人が立ち入ることのできない彼岸への橋となって、かぼそい糸のように、彼方へとまなざしと魂をいざなっている-
そうおっしゃっていました。そして
「見る人が作品に人生を重ねて理解しょうとすることが、必ずしもよいことだとは思いませんが、
絶筆の対は本当に恐ろしいほどの仕事。神に魅入られたとしか、いいようがありません。」
そうおっしゃって会場を後にされました。
絲山さんのご感想を直接お聞きになりたい方は、ラジオ高崎1月8日(金曜日)、15日(金曜日)午前5時45分からの「ゴゼンサマ」をぜひお聞きください!絲山さん、本当にありがとうございました!
犬塚勉展 会場をちょっとだけご紹介&クリスマスコンサートのご報告
新しい年を迎えて最初のつぶやきは、1月31日(日曜日)まで開催中の「犬塚勉展 永遠の光、一瞬の風。」会場の様子をちょっとだけご紹介します。
エントランスには南アルプス北岳を描く《縦走路》のメインサインが大きく皆さまをお出迎え。
犬塚勉さん愛用の登山道具、登山履歴をご覧いただきながら、記念撮影もできるコーナーです。
続いての第1展示室には、犬塚さんの制作ノートから抜粋したことばをご紹介するタペストリーが。
透かしの地には《梅雨の晴れ間》がプリントされていて、犬塚陽子さん(犬塚勉夫人)からは、「ノートの文字の集積が、一篇の詩のよう」「ハルジオンが風に揺らぐようで素敵」とご感想をいただきました。会場のご紹介はここまで。実際の作品は、ぜひ会場でご覧ください。皆さんのお越しをお待ちしています!
ところで、このタペストリーをバックに昨年12月25日(金曜日)のクリスマス当夜、クリスマスコンサート「犬塚勉が好きだったバロック音楽の夕べ」が、リコーダー奏者本多悦子さん、チェンバロ奏者鷲崎美和さんをお迎えして開催されました。
テレマン、バッハ、ヘンデルといったバロックの巨匠たちの楽曲が中心でしたが、クリスマスにちなんだクリスマスソングや賛美歌の演奏もありました。
「球根の中には花が秘められ」と始まり「いのちの終わりはいのちの始め」と結ばれる賛美歌「球根の中には」の詩を、本多さんが朗読してくださいましたが、自然の中に生命をみつめ、一瞬の中に永遠をみつめようとした犬塚さん生涯のテーマと響きあうようで、感慨もひとしおでした…ご参加の皆さんはどんなふうに感じられましたか?本多さん、鷲崎さん、素敵な演奏とお話をありがとうございました!そして多くの皆さん、ご参加本当にありがとうございました!
犬塚勉展 犬塚陽子さん×佐藤美子さんクロストーク開催! 2015年12月20日
12月4日から始まった「犬塚勉展 永遠の光、一瞬の風。」ご好評をいただいております。
12月20日、犬塚陽子さん(犬塚勉夫人)、佐藤美子さん(川崎市市民ミュージアム学芸員)によるクロストーク「犬塚勉がみつけた真実-自然に魅入られた画業から」には、多くの皆さまにご参加いただきました。
犬塚勉さんの幼少からのエピソードや、作品の魅力など、興味深いお話がたくさんありました。
「犬塚勉がみつけた真実とは、永遠と一瞬とを別のものとしてではなく、同時にみつめること。」と犬塚さん(左)、
「曲がりこむ道や入り組んだ渓谷は、先の見えない何かを追求し続けた犬塚さんの精神性を象徴するテーマ」と佐藤さん(右)。
皆さんとともにうかがった貴重なお話を、今後のギャラリートークに活かします!
犬塚さん、佐藤さん、そしてご参加の皆さま、本当にありがとうございました!
次回以降のギャラリートークは12月26日、来年1月16日、30日の土曜日、午後2時から。
展覧会は来年1月31日(日曜日)までです。1月10日(日曜日)のNHK日曜美術館アートシーンでも放映予定!要チェックです!
リレートーク第3回&南小学校との連携授業 2015年11月12日
「山名將夫・泉澤守・小林正 三人旅」の会期も終盤となりました。
11月8日には「リレートーク 一人旅」の3回目、小林正さんのトークをおこない、多くのお客様にご来場いただきました。ありがとうございます!
最終日の11月23日には、いよいよ3作家によるクロストーク「三人旅」です。同世代のお三方からどんなお話が聞けるか楽しみですね!
旧井上邸では、高崎市立南小学校との連携授業で4年生の子どもたちが作ったアクリル板ステンドグラスを展示しています。
3回にわたっておこなった連携授業では、講師の泉澤守さんから色の3原色やステンドグラスのしくみについて学んだ子どもたちが、自分でデザインを考え、黒い台紙をカットし色のセロファンを貼り、作品を完成させました。
子どもたちの作品の仕上がりに先生も大満足です!
午前10時頃、光がさして見ごろです。子供たちの力作をぜひご覧ください!
リレートーク第2回&ワークショップ 2015年11月5日
11月1日には、リレートーク「一人旅」の第2回、山名將夫さんによるトークがありました。
ご参加いただいた多くの皆さま、ありがとうございました!
第3回は11月8日(日曜日)午後2時より、小林正さんのトークです。作家さんのお話を聞ける貴重な機会ですので、皆さまのお越しをお待ちしております。
さて、11月3日文化の日には、出品作家の泉澤守さんを講師にお迎えし、ワークショップ「旅ガラス絵で便りーガラス絵で旅の思い出をあの人に」をおこないました。
ガラスの板にアクリル絵の具で絵を描くのですが、ガラスの裏側から描くため、慣れるまではちょっとむずかしいかも!?
小学生から大人まで、参加者の皆さんそれぞれの心にある旅の思い出が、とても素敵なガラス絵になりました!
「山名將夫・泉澤守・小林正 三人旅」は11月23日(月曜日・祝日)まで開催しています。
最終日の11月23日午後2時からは、エンディングクロストーク「三人旅」で3人の作家さん全員にご登場いただきますので、こちらもお楽しみに!
リレートーク「一人旅」始まりました! トップバッターは泉澤守さん 2015年10月29日
「山名將夫・泉澤守・小林正 三人旅」オープン後、多くの皆様にお越しいただいています!
関連事業も続々開催されます!まずは作家によるリレートーク「一人旅」。
10月25日(日曜日)午後2時から、トップバッターの泉澤守さんによるトークで幕開けです。
ステンドグラスや自然石ペイントインスタレーションの前で、テーマである「抽象」や「絵画」について、ユニークな語り口でお話される泉澤さん。
多くのみなさんがお話に聞き入っていました。毎週日曜開催の「一人旅」。今後の予定は、11月1日(日曜日)午後2時からは山名將夫さん、11月8日(日曜日)午後2時からは小林正さん。
11月23日(月曜日・祝日)午後2時からのエンディングクロストーク「三人旅」では、三作家さんにお集まりいただいての対談ですよ!ふるってご参加ください!
「山名將夫・泉澤守・小林正 三人旅」
秋らしい気持ちのよい日が続いています。秋はアートの季節ですね!
美術館では10月11日(日曜日)より、企画展「山名將夫・泉澤守・小林正 三人旅」が始まります。
この展覧会では高崎ゆかりの三作家を紹介します。
館内では今準備のまっただなか…いつもと違う雰囲気で皆さんをお迎えしますので、どうぞお楽しみに!
「鉄道とアートの旅」ギャラリートーク 2015年7月29日
開催中の「たかさき発!鉄道とアートの旅 ウルトラハッピーな夏休み」の出品作家さんのギャラリートークをおこないました。
7月19日は、バーチャルリアリティ研究者の廣瀬通孝さんが、Suica などICカードやiPadなどのタブレットを使った参加型作品について、東京都現代美術館・学芸員の森山朋絵さんとの対談形式で、熱く、楽しく語ってくださいました。
7月26日は、アーティストのヤマガミユキヒロさんが、「キャンバス・プロジェクション」と名づけた絵画と映像が一体となっている作品を作り始めたきっかけや、高崎駅1番線ホームで撮影した新作についてなど、苦労話やおもしろエピソードも交えて話してくださいました。
展覧会は9月27日(日曜日)まで開催しています。
暑い日は美術館で過ごしてみてはいかがでしょうか。
「たかさき発!鉄道とアートの旅」 2015年7月1日
6月28日より、夏の企画展が始まりました!
今回は鉄道とアートをテーマにした展覧会です。個性あふれる4人のアーティストによる、交通拠点、高崎ならではの楽しい作品がいっぱい!ぜひご家族でお楽しみください。
↑※中井精也さんの鉄道写真の展示風景です。こちらは写真撮影OK!なんですよ!
初日6月28日には、出品作家のひとり、鉄道写真家の中井精也さんによる講演会があり、沢山のお客様にご来場いただきました。
講演会の終わりには、中井さんとお客様とのじゃんけん大会も…!
勝った方には中井さんから素敵なプレゼントがありました。
また、講演会終了後にはサイン会もありました。
お1人お1人との記念撮影もしてくださり、とてもなごやかで楽しい会となりました。
展覧会「たかさき発!鉄道とアートの旅 ウルトラハッピーな夏休み」は、9月27日(日曜日)まで開催しています。
今後も作家さんのトークイベントがありますので、ぜひ皆さまのご来場をお待ちしています!
- 廣瀬通孝さん ギャラリートーク
日時 2015年7月19日(日曜日)午後2時~
会場 高崎市美術館
※予約不要、美術館観覧料が必要です - ヤマガミユキヒロさん ギャラリートーク
日時 2015年7月26日(日曜日)午後2時~
会場 高崎市美術館
※予約不要、美術館観覧料が必要です
消しゴムスタンプ体験 2015年6月13日
かんたん版画体験ワークショップの最終回、「消しゴム版画でスタンプづくり体験」をおこないました!
講師は市内在住の画家で版画家、新井コー児さんです。
消しゴム版画用の消しゴムは、表面に色がついているので、彫ったところが分かりやすいんです。
消しゴムが彫り上がったら、両面テープで木片をくっつけると、よりスタンプらしくなります。
こちらが先生作のスタンプです。
こんなふうに色をかえてみると楽しいですね!
美術館は6月27日まで展示替えのため休館となります。
6月28日からは「たかさき発!鉄道とアートの旅 ウルトラハッピーな夏休み」が始まります!!
「壁をポップに!!」は今… 2015年6月6日
以前にこの「つぶやき」で、「壁をポップに!!」というコーナーの紹介をしました。
来館者の皆さんに色紙を貼っていただくコーナーはその後どうなったかといいますと・・・
4月25日(展覧会初日)COLOR ME POP!!の文字がわかりますよね。
5月5日
5月21日
そして6月6日…もう文字が読めないほどです!!
皆さんのご協力でこんなににぎやかになりました!!
開催中の展覧会も6月14日までとなりました。ぜひ壁をさらに進化させてくださいませ!
モノタイプ体験 2015年5月29日
かんたん版画体験ワークショップの第2回、「彫らない版画?!モノタイプ体験」をおこないました。
講師は市内在住の画家で版画家の新井正博さんです。
「モノタイプ」とは一度しか刷れない版画のことなんです…
木の葉や輪ゴム、ヒモ、アルミ箔、段ボール紙など身近にある素材を使って、プレス機で刷って版画を作ります。
先生の実演の様子です。輪ゴムやシダの葉の形がうつしとられているのが分かるでしょうか?
参加者の皆さんは小学生から大人の方まで。
それぞれ工夫をこらして楽しい作品ができましたよ!
横野健一さんアーティストトーク 2015年5月17日
旧井上房一郎邸で特集展示をしている横野健一さんのアーティストトークが行われました。
お客様に囲まれながら、ご自身の作品や制作についてなど、興味深いお話をしていただきました。
作家さんの生の声を聞けるのはいいですね!
また、その日は旧井上邸のお庭でコーヒーサービスを行いました。
爽やかな5月の昼下がり、庭内はコーヒーの香ばしい香りとお客様の笑い声に包まれていました。
親子で!ステンシル体験 2015年5月12日
今回の展覧会の関連事業「かんたん版画体験ワークショップ」の第1弾、「親子で!ステンシル体験」を5月2日におこないました。
約20人の参加者の皆さんと、ステンシル(型紙プリント)を使ってポストカードやオリジナルエコバッグを作りました!
ステンシルシートをカットして型紙を作り、スポンジで色をつけます。
みなさん素敵なカードとバッグができましたよ!!
次回の関連事業は…
5月17日(日曜日)午後2時~ 学芸員によるギャラリトーク
同日午後2時30分~ 横野健一さんによるアーティストトークがあります。
いずれも予約は不要です(入館料のみかかります)。
ぜひお出かけください!
世界をポップに!! 展覧会が始まりました!! 2015年5月1日
先週末より、企画展「世界をポップに!!ポップアートinアメリカ」が始まりました!
アンディ・ウォーホル、ロイ・リクテンスタイン、デイヴィッド・ホックニーらのカラフルな作品が並び、展示室はすっかりポップな世界に!
26日には、町田市立国際版画美術館の学芸員、高木さんによるスペシャル・ギャラリートークがありました。
版画工房での大型作品の制作についてなど、作品制作の背景をお話いただきました。
美術館に隣接の旧井上房一郎邸では、現代美術作家の横野健一さんの特集展示をしています。
細やかに木を彫った作品は、木の空間でどのように見えるでしょうか。
ぜひこちらの展示もご覧ください。
館内入口では、お客様に自由に色紙を貼っていただく「壁をポップに!!」というコーナーができました。
皆さんのご協力で日々カラフルな壁になってきています。
こちらもぜひご参加くださいね!
「世界をポップに!!ポップアートinアメリカ」 2015年4月24日
みなさんこんにちは!いよいよ4月25日(土曜日)より「世界をポップに!!ポップアートinアメリカ」が始まります。
アンディ・ウォーホル、ロイ・リクテンスタイン、ロバート・インディアナらの版画作品や、ニューヨークで活動した日本の作家たちの作品も多数ご紹介。
4月26日(日曜日)は町田市立国際版画美術館学芸員の高木幸枝さんによるスペシャルギャラリートーク「ポップアート版画の楽しみ方」も開催されます。ぜひご来館ください。
気持ちの良いこの季節。ポップでカラフルな美術館でさらに気分を盛り上げていきましょう!