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学芸員のつぶやき(2020年度)
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」終了! 皆さまからのメッセージは… 2021年1月11日
多くの皆さまにお越しいただきました「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」が、1月10日(日曜日)に無事終了いたしました!会期中、山名將夫さん《百合》シールに、皆さまの声を書いて貼っていただく「メッセージの花束を」コーナーには、計120枚のメッセージをお寄せいただきました。
最初(学芸員のつぶやき2020年10月28日をご覧ください)にくらべると、たくさんのメッセージで華やかな花束が完成!
全部をご紹介できませんが、メッセージの花束を(PDF形式 807KB)からご覧いただけます。
各作家さんへのメッセージだけ、少しご紹介しますね。
浜田知明さんへ…
「初年兵哀歌を観ると、本当につらく悲しくなります」久美子さん
宮崎進さんへ…
「作品に穏やかな怜悧とでも言えるような知性を感じました」黒崎さん
正田壤さんへ…
「正田先生の作品を見てとても楽しい気持ちになりました!」K.Sさん
田中朝庸さんへ…
「朝庸おじさん いつも面白いお話ありがとうございました。無口だったけどステキなおじ様でした。」
山寺重子さんへ…
「山寺重子さんと正田壤さんの色のあざやかさがとても好きでした。」
岡本健彦さんへ…
「岡本さん、色が綺麗で良かったです。」
半田富久さんへ…
「創作への真剣な眼な差し、今も忘れません。ありがとうございました。」yossieさん
佐藤晃一さんへ…
「佐藤晃一さんの「山ほどの 水平線の 地球かな」が好きです。」Sさん
山田展也さんへ…
「じいじみにきたよ。かっこよかったよ。」かさん
山名將夫さんへ…
「山名さんの描く美しい絵画空間の世界観にうっとりしてしまいました!」
ロバート・インディアナさんへ…
「LOVEに花の名前が付いている事を初めて知りました。」
展覧会にもたくさんの声をいただきました。絵だけ寄せてくださった方もいらっしゃいました。皆さま本当にありがとうございました。
みじかい解説会 最終回「内と外」を開催しました! 2021年1月9日
新年を迎え、皆さまいかがお過ごしですか?さて「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」関連イベントみじかい解説会最終回、「内と外」を先着10名様限定で1月9日(土曜日)午後2時から30分間開催しました。
展覧会最終日前日、後ろ髪を引かれる思いのトーク…
絵の外側に広がっていく岡本健彦さんのイメージについて、
「四隅が宇宙に広がっていく案内板、借り物という岡本さんの発想がユニーク!」
「見えない外側を取り込んでいく岡本さんの気持ち、腑に落ちました!」
などのご感想がうかがえて嬉しかったです。
「岡本さんの作品から、絵との適度な距離感を教わりました。」というご意見も。
うーん、勉強になります…
またお会いできる日を楽しみにしています。ご参加の皆さま、ありがとうございました!
みじかい解説会 第2回「リアリズムと抽象表現」を開催しました! 2020年12月19日
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」関連イベントみじかい解説会第2回、「リアリズムと抽象表現」を先着10名様限定で12月19日(土曜日)午後2時から30分間開催しました。
今回も少人数、短時間、間隔に注意しつつ・・
前回、30分で切り上げたものの、久しぶりで勘が鈍り、話ばかりで良く絵をご覧いただけなかった反省から、今回は控え目に(したつもりです)。
前回より少人数だったので、ご質問にゆっくりお答えしたり、ご感想をうかがうことができました。
最終回は2021年1月9日(土曜日)午後2時から30分間「内と外」について。
先着10名様限定、開始15分前の午後1時45分から受付で整理券を配布します。
*今後予定が変更される場合がありますので、当館ホームページをご確認ください。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。
お手元にポータブルな「時代(とき)への花束 1917→2020」年表はいかがですか? 2020年12月18日
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」会場3階渡り廊下には、ご紹介している11名の作家たちの生涯をまとめた年表が掲示されています。
おや、奥に何かが…ズームアップ!
展覧会リーフレットを開くと、ポータブルな年表が!
1917年から2020年までの出来事と、11名の生涯を並べて見られる便利な年表です。無料配布しておりますので、ぜひ会場でお手にとっていただき、末永くお手元でご覧ください!
表紙は山田展也さんの《風の景〈北緯の空〉》を見開きいっぱいに掲載!
そして「時代(とき)への花束へ一句」の優秀賞、佳作計15句と、選者水野真由美さんの講評「ことばに灯がともる」も掲載されていますよ!こちらもぜひご覧ください。
「時代(とき)への花束 1917→2020」リーフレット完成しました! 2020年12月9日
皆さまお待たせいたしました。「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」のリーフレットが完成しました!会場で配布しています。
11名の作家たちの生涯をたどる年表と、関連事業「時代(とき)への花束へ一句!」優秀賞、佳作賞が掲載されています。
前回予告のとおり、佳作五句を追加した優秀賞、佳作賞を改めてご紹介します。
まずは優秀賞から。選者の水野真由美さんが選んだ順ですよ!
優秀賞
- 花束をしずめあまたの水平線 佐川愛実さん
- 初年兵凩通る管となる 岡田漱平さん
- 美術館で人魚釣りたしと思う 瀬山士郎さん
- 英字新聞に石鹸の匂ひ小春かな 齋木由紀子さん
- 生年のよこの没年冬銀河 清水静子さん
文句なしの名句ぞろい。おめでとうございます!
続きまして、
佳作賞
- モノクロの知明の家に小鳥くる 齋木敬史さん
- 冬うらら知明を語る君といる 田口千晶さん
- 死者たまに笑う美しくなる冬 永井貴美子さん
- 凩や闇より色の現はるる 佐々木茂子さん
- もう一人そばにいるよともみじがね 出口義子さん
- 海の詩にまた刻まれてカモメの死 佐藤裕子さん
- 目を閉じて無数の白の音を聴く 住田未央さん
- 藍色の闇絞りだすちちろかな 岩田弘夫さん
- 嫋やかな死など在らざり歩哨立つ 黒崎敏史さん
- 冬の海詩情は闇に浮き沈み 豊永充夫さん
リーフレットには水野さんの講評「ことばに灯がともる」も掲載されています。
どんな視点で選ばれたのか、深く鋭く温かな言葉が綴られていますので、ぜひ会場でお手にとってお読みいただきたいですが、少しご紹介しますと・・・
「今回の企画では異なる分野の表現に向き合うことから生まれる俳句の可能性をそれぞれの作品が示しているのがうれしい。」
展覧会から俳句が生まれる・・・ご感想やご意見を俳句でいただけるなんて、目から鱗が落ちるような、またとない経験でした。
掲載された皆さま、投句いただきました皆さま、選者の水野さん、本当にありがとうございました!
美術館で俳句を!「時代(とき)への花束へ一句」後期佳作発表! 2020年11月29日
11月23日(月曜日・祝日)まで、会場で皆さまからの俳句を募集した「時代(とき)への花束へ一句!」。
おかげさまで総数80句の投句がありました。後期の48句から選者の俳人、水野真由美さんに選ばれた佳作五句が会場で発表されました!
1階渡り廊下に掲示されています。前期佳作とあわせてご覧ください。
それでは後期の佳作五句をご紹介します!
- 花束をしずめあまたの水平線 佐川愛実さん
- 凩や闇より色の現はるる 佐々木茂子さん
- 美術館で人魚釣りたしと思う 瀬山士郎さん
- 冬うらら知明を語る君といる 田口千晶さん
- もう一人そばにいるよともみじがね 出口義子さん
今回はどの作品から、というより展覧会や美術館でのひとときを書いてくださった句が選ばれていますね・・・絵や展覧会から俳句が生まれるのは素敵な出来事だと改めて感じます。
「前後期佳作の中から選ばれた優秀賞五句と、佳作五句の計十句だけではもったいない!」
と選者の水野真由美さんがさらに佳作五句を追加して、優秀賞五句、佳作十句の計十五句を選んでくださいました!十五句と水野さんの講評を掲載したリーフレットを12月13日(日曜日)より会場で配布しますので、こちらの発表もお楽しみに!
・・・なお、番外編として、美術館スタッフ有志が一人一文字ずつリレーして共作した二句。
「時代(とき)への」の「と」と「花束」の「は」から始めて・・・
- ときはすぎなやみおおなみ冬日暮れ
- はなちりてしわしんこくに冬枯立(冬木立?)
こういう遊びを何と呼ぶのでしょう?楽しみ方さまざまですね。
何となく身に詰まされる(ような気になる)句になっていますが(汗)
・・・投句していただきました皆さま、ご参加ありがとうございました!
みじかい解説会 第1回「戦争と人間」を開催しました! 2020年11月21日
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」関連イベントみじかい解説会第1回、「戦争と人間」を先着10名様限定で11月21日(土曜日)午後2時から30分間開催しました。
少人数、短時間、間隔に注意して慎重に・・・
会場は従軍体験を戦後絵に託した、浜田知明さんと宮崎 進さんの作品が展示された3階の第4、5展示室のみ。8名の皆さまにご参加いただきました。
「1年ぶりくらいですよね」と常連のお客さまからお声がけが・・・
思い返せば自分の最後のギャラリートークが昨年11月9日、他の学芸員による最後のトークが今年2月24日・・・もうずいぶん経つような気がします。
またご参加の皆さまと会場でお話できたのが何より嬉しかったです。
第2回は12月19日(土曜日)午後2時から30分間「リアリズムと抽象表現」について、第3回は2021年1月9日(土曜日)午後2時から30分間「内と外」について(鬼が笑いますね!)お話します。先着10名様限定、開始15分前の午後1時45分から受付で整理券を配布します。
*今後予定が変更される場合がありますので、当館ホームページをご確認ください。
ご参加の皆さま、ありがとうございました。またのご参加をお待ちしております。
美術館で俳句を!「時代(とき)への花束へ一句」前期佳作発表! 2020年11月15日
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」では、「時代(とき)への花束へ一句!」と題して、皆さまからの俳句を募集しています。
1階渡り廊下とラウンジに投句コーナーがあります。
前期投句(~11月8日)が終了し32句の応募がありました。11月15日(日曜日)に選者の俳人、水野真由美さんに選ばれた佳作五句が会場で発表されました!
1階渡り廊下に掲示されています。
それでは佳作五句をご紹介します!
- 初年兵凩通る管となる 岡田漱平さん
- モノクロの知明の家に小鳥くる 齋木敬史さん
- 英字新聞に石鹸の匂ひ小春かな 齋木由紀子さん
- 生年のよこの没年冬銀河 清水静子さん
- 死者たまに笑う美しくなる冬 永井貴美子さん
岡田さんと齋木敬史さんは、浜田知明さんの《初年兵哀歌(歩哨)》と《小さな版画集 小鳥と男》。
齋木由紀子さんは宮崎進さんの作品集『トルソ』のイメージですね。
清水さんは変化球!選者の水野さんに教えていただくまで不覚にも気づきませんでしたが、入口のメッセージコーナーの年表を天の川に見立てて、作家さんそれぞれが星になっているイメージに!追悼にふさわしい句ですね・・・生年と没年にはさまれた生涯が、無窮の時を刻みます。
永井さんは浜田さんが死者を美しいと感じたことや晩年のユーモアある作風からのイメージでしょうか?
わずか十七文字にも無限の宇宙や時のながれが込められるのですね・・・
後期佳作の発表は11月29日(日曜日)会場で!
さらに・・・前後期佳作十句から選ばれた優秀賞と、水野さんの講評を掲載したリーフレットを12月13日(日曜日)から会場で配布します。
どうぞお楽しみに!
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」メッセージの花束をお寄せください!
10月28日から2021年1月10日まで開催中の「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」。
入口のメッセージコーナーに、皆さまから作家たちへのメッセージをお寄せいただいております。
メッセージの花びらが少しずつ増えました(分かりますか?)
山名將夫さん《百合》の花びらシールに最初のメッセージをお寄せくださった佐藤晃一さんの奥様、佐藤恵子さんからは「楽しかったです。今日、本人がいなくて残念!」展覧会初日にありがとうございました。
佐藤晃一さんの弟さんの佐藤良明さんはサインの年表に・・・
「1958 佐藤 高崎市立第三中学校編入」と追加してくださいました。
なるほど、そういう手法も!
同日偶然来館された中高時代の同級生、Mさんも佐藤晃一さんにこんなメッセージを・・・
「晃一君こんにちは!」
皆さんからのメッセージに、佐藤晃一さんの満面の笑顔が思い浮かびました。
別の日には田中 朝庸さんのご息女の皆さまが・・・
ご長女の方は年表に
「1956 私が生まれたころエネルギッシュに活動していたんだネ
何もない学歴もお金もなくて、よく描こうと思ったネ。
何がそうさせたの?」→私もうかがってみたいです。
次女の方も年表にねこちゃんのイラスト入りで
「1957 二女生まれる。そこから長年おせわになりました」
三女の方も
「自転車で出掛けたままなかなか帰って来ないと思ったら!!
こんな所にいたのねぇ!!」
→きっとご覧になって、笑っていらっしゃいますよ。
そのほか、職業体験に来た高校生のお二人も
Sさん
「山名さんの作品、一つ一つがとてもリアルでひきこまれました。
ありがとうございました。」
Kさんからは正田壤さんにメッセージ
「すてきな絵に出会えてうれしいです。見ていて楽しい気持ちになりました。
ありがとうございました。」
皆さん心温まるメッセージをありがとうございます。まだまだシールはありますよ!
ぜひメッセージコーナーを花びらでいっぱいにしましょう!
お待ちしています!
「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」はじまりました! 2020年10月28日
本日より、高崎市美術館コレクション「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」が始まりました。
出品作家は11名です。(以下日本人作家は生年順)
浜田知明(1917-2018)
宮崎進(1922-2018)
正田壤(1928-2016)
田中朝庸(1930-2020)
山寺重子(1932-2017)
岡本健彦(1934-2016)
半田富久(1936-2017)
佐藤晃一(1944-2016)
山田展也(1948-2018)
山名將夫(1948-2018)
ロバート・インディアナ(1928-2018)
同時代を生きながら油彩、版画、立体作品など異なる技法でそれぞれに追求した表現と足跡をご紹介しています。
下の画像右側の作品は、本展覧会のポスター・チラシのメインビジュアルに使用している山名將夫の《百合》です。
この作品のみ写真撮影可能です。
この作品の左隣には、作家自身の言葉が掲示してあります。
展示室内では各作家の作品とともに作家の言葉も紹介しており、作家の想いに触れて頂けることと思います。
展覧会をご覧いただいたら、お帰りのまえにぜひエントランスへお立ち寄り下さい。
本展覧会のエントランスのメインサインは、各作家の動向を示した大きな年譜になっています。
そして、エントランスでは、参加型の関連事業「メッセージの花束を」を開催しています。
作品をご覧になった感想や作家へのメッセージ、展覧会を鑑賞して感じたことなど、皆様の思いを《百合》の花を型取ったシールに託して、メインサインに貼付して下さいね。
シールは2種類あります。
エントランス前特設コーナーにぜひお越し下さいね。
展示替え休館と群馬県民の日のお知らせ 2020年10月21日
当館と敷地内の旧井上房一郎邸は10月19日(月曜日)~10月27日(火曜日)まで展示替え休館となります。
美術館外観メインサインが次回展仕様になりました。少しずつ準備が進められていますので、お楽しみに。
次回、高崎市美術館コレクション「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」は10月28日(水曜日)から始まります。
※展覧会初日の10月28日(水曜日)は群馬県民の日のため観覧料無料でご入館いただけます。
当日は入館時間・番号付きの整理券をお配りします。三密状態を避けるため、入場制限を行う場合があります。
展示替え休館と次回展のお知らせ 2020年10月19日
10月18日(日曜日)、特集展示「4つの革命ーオーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまで」は無事終了いたしました。
会期中はたくさんのお客様に足を運んでいただきました。楽しんでいただけましたでしょうか?
本日、10月19日(月曜日)から10月27日(火曜日)は展示替え休館となります。
次回、高崎市美術館コレクション「追悼特集 時代(とき)への花束 1917→2020」は10月28日(水曜日)から開催予定です。
本展覧会は当館収蔵作品から過去5年間に逝去された作家の歩みを振り返るコレクション展です。
「戦争と人間」「リアリズムと抽象」「内と外」などの共通テーマで、世代や技法は異なりながらも前後して同時代を生き、美術を志したそれぞれの仕事の足跡を辿ります。
※展覧会初日の10月28日(水曜日)は群馬県民の日のため観覧料無料でご入館いただけます。
当日は入館時間・番号付きの整理券をお配りします。三密状態を避けるため、入場制限を行う場合があります。
関連事業のお知らせ
1.俳句inミュージアム第2弾「時代への花束へ一句」
会場の投句箱に皆さまから未発表俳句を募集し、選句講評します。
作品への、作品世界への、作家への思いを一句に込めてみませんか?
- 講師:水野真由美(俳人)
- 投句期間:【前期】10月28日(水曜日)~11月8日(日曜日)、【後期】11月10日(火曜日)~11月23日(月曜日・祝日)
- 投句用紙一枚につき二句まで。お一人様前後期とも2回まで投句していただけます。
- 選句発表:【前期】11月15日(日曜日)、【後期】11月29日(日曜日)
- 前後期とも佳作五句を会場に掲示します。12月13日(日曜日)佳作より選ばれた優秀賞五句が掲載された展覧会リーフレットを会場で配布します。
- 参加費不要、美術館観覧料が必要です。
2.メッセージの花束を
会期中、作家や作品へのメッセージを、館内特設コーナーに貼付していただけます。(会期中貼りかえる場合があります)
3.みじかい解説会
学芸員が会場でテーマごとに30分の短い解説会を行います。
(1)「戦争と人間」
- 日時:11月21日(土曜日)午後2時~
- 会場:高崎市美術館 展示室内
- 定員:先着10名様(開始15分前から受け付けにて整理券をお配りします)
- 参加費不要、美術館観覧料が必要です。
(2)「リアリズムと抽象表現」
- 日時:12月19日(土曜日)午後2時~
- 会場:高崎市美術館 展示室内
- 定員:先着10名様(開始15分前から受け付けにて整理券をお配りします)
- 参加費不要、美術館観覧料が必要です。
(3)「内と外」
- 日時:1月9日(土曜日)午後2時~
- 会場:高崎市美術館 展示室内
- 定員:先着10名様(開始15分前から受け付けにて整理券をお配りします)
- 参加費不要、美術館観覧料が必要です。
特集展示「4つの革命ーオーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまで」開催中です! 2020年9月29日
9月12日(土曜日)から開幕した特集展示「4つの革命ーオーブリー・ビアズリーからサルバドール・ダリまで」は10月18日(日曜日)まで。会期も残りわずかとなりました。
本展覧会では近代ヨーロッパ美術における4つの革命と併せて、高崎市出身のグラフィックデザイナー佐藤 晃一のポスター作品と創作版画の世界を当館コレクションから紹介します。
肌寒くなりいつの間にか秋らしくなりましたね。是非当館で芸術の秋をお楽しみください。
企画展「FLOWER」本日より始まりました! 2020年7月4日
企画展「FLOWER 今をいろどる花たち」が本日より開幕いたしました。
いつの時代も私たちの生活と深く結びつき、アーティストたちのインスピレーションの源である花。
本展覧会では、6名の現代作家が描き象った花を、「生命の花」「暗示する花」など4つのテーマでご紹介します。
高崎市ゆかりの渡辺香奈さんによる大作《The River》(チラシ・ポスターのメインビジュアルです)や、群馬県ゆかりのましもゆきさん・大竹夏紀さん、丸いシールを用いた作品で知られる大村雪乃さんによる、本展覧会のための新作も多数展示しています。
チラシ表面
参加型作品もありますので、お楽しみに。
そして、本展覧会では、一部の作品を除き写真撮影可能、お気に入りの作品と記念撮影できます!
こちらは本展覧会メインサイン。
ここでも撮影OKです。
企画展「FLOWER」は8月30日(日曜日)まで。
花々に託された、アーティストたちのさまざまな思いを体感しに、ぜひお越しくださいね。
「秋山コレクション 人間のいる風景」水野暁さんのインタビュー 2020年6月17日
6月14日に、ラジオ高崎「おはようサンデー」にて、画家水野暁さんのインタビューが放送されました。
本展覧会では水野暁さんによるトークイベントを予定しておりましたが、昨今の社会情勢を鑑み、残念ながら中止となりました。しかし、先日、ラジオ高崎の番組内で、水野さんが本展覧会の出品作家の一人である深井克美について語っているインタビューが紹介されました。今回はラジオ内容の一部を抜粋してご紹介いたします。
また、文末には、ラジオインタビューの全文(未放送分含む)+展覧会担当学芸員によるインタビューのテキストもPDFデータで公開いたします。
長文ですが興味深いお話しをうかがえましたので、じっくりご一読くださいね。
―水野さんと深井克美さんの作品の出会いからうかがえますか。
「大学2年の頃、高校の恩師に、『きみの家の近くに個人美術館があって、そこに良い作品があるからぜひ観に行ってみては?』と勧められて行きました。そこに深井さんの作品があって、それが一番最初の出会いでした。」
─そのときに観たのは、どのような作品だったのですか。
「その時にあったのが《オリオン》(1977)でした。ほかの作品もあったと思うのですが、《オリオン》だけ覚えているんですよ。」
《オリオン》1977 油彩・キャンバス
─今回の展覧会で、改めて《オリオン》をご覧になっていかがでしたか。
「時間に耐えられる絵なんじゃないかなって感じましたね。『ずっと色んなことを考えながら、想像しながら観られるな』という風に思ったのがひとつ。あと不思議に思ったのが、時間がいつだかわからないという感じがしたんですね。過去なのか、今なのか、未来なのかっていうのがわからなくて。逆に考えると、いつまでも描かれた二人がずっと、結晶化していくような感じがするというか、ずっと、その二人が存在するっていうか。そういう感覚に陥ったんですよね。」
─水野さんは深井さんの作品の、一番どういうところに惹きつけられたのでしょうか。
「作品を描いたり発表していくとなると、人の目とか、『こういう風にしたら受けるんじゃないか』とか、そういう気持ちが出てきたりしますが、深井さんの作品からはそいうものをほぼ感じないんですよね。おそらく、ずっと自分自身と向き合って、『自分にとっての表現は何だろうか』とか、『絵っていうものは何なんだろうか』ということを突き通したというか、やり抜いた人なんじゃないかな、という風に感じるんですね。その一貫性というか、追求の姿勢というか、そういうものがすごいなと思います。」
─水野さんご自身も画家として、深井さんに影響された部分というのはあるのでしょうか。
「自分を曲げず、自分の探求に素直にやり取りしていた、という部分では、見習うところがあるというか、作家ってそういうところが必要なんじゃないか、という風には思っています。周りに媚びずに、自分のやるべきことに向かい合う姿勢は、僕も絵を描いていて大事だなと思う点ですね。」
インタビュー全文は下のインタビューテキストをご覧ください。
水野暁さんインタビューテキスト(PDF形式 860KB)
「秋山コレクション 人間のいる風景」 2020年5月16日
当館は新型コロナウイルス感染防止対策のため臨時休館しておりましたが、5月16日(土曜日)より開館し、「秋山コレクション 人間のいる風景―ラインハルト・サビエ、深井克美を中心に」が始まりました。
※ご来館のお客様には(高崎市美術館開館に関するお知らせ)をご覧の上、感染防止に関するご協力をお願いしております。
※会期中のワークショップ、トークイベントは全て中止となりました。
※旧井上房一郎邸につきましては当面の間、庭園からの観覧のみとし、邸内の観覧を休止します。
※予定変更の場合は美術館ホームページのほか、ツイッター(高崎市美術館・旧井上房一郎邸ツイッターページへ<外部リンク>)などでお知らせいたします。
ノルウェーのラインハルト・サビエ(1956―)、深井克美(1948―1978)は人間の揺るぎない存在感を、あるいはその残酷なまでの危うさをえぐるように表現する芸術家たちです。
今回の展覧会では、個人のコレクターが長年にわたり収集してきた珠玉の秋山コレクションから、サビエと深井を中心に「人間のいる風景」を描く作品群に迫ります。