本文
子猫を見かけた場合
子猫を見つけても触らないようにしましょう
母猫が近くにいます
母猫の姿が確認できなくても、子猫を世話するため近くにいます。警戒心の強い母猫は夜間などの人気がない時間に子猫の世話をするため、人前には姿を見せないことが多いです。また母猫はエサを探したり、より安全な場所を探しに子猫の側を離れることがあります。
産まれたばかりの子猫は母猫の母乳をのむことで免疫を獲得します。母猫から離れ母乳を十分に飲めなかった子猫は、人の手で保護されても、免疫が不充分なため無事に育つことが難しくなります。子猫が健康に育つためには、母猫の母乳を十分飲めたかが重要です。
生まれて間もない小さな子猫が無事育つには母猫と一緒にいるのが一番安全ですので、保護しようと連れ去ったり、子猫にさわるなどして親子を引き離すことのないよう見守ってください。
母猫の育児放棄につながります
1~2日は母猫が近くに来ていないか、子猫が弱ってきていないかを観察してください。母猫が離れているときに、素手で子猫を触る・段ボールに入れるなどすると母猫が警戒して近づかなくなったり、人間の臭いが付いた子猫を母猫が見つけられなくなる場合があります。また観察のため頻繁に子猫がいる場所に近づき過ぎると、警戒心の強い母猫は子猫を置いて逃げてしまいます。
母猫の育児放棄につながらないよう、そっと見守ってください。
母猫が世話をしていない様子で、子猫がぐったりして動かない、体温が低い(触るときは手袋をつける)ときは、当センターにご相談ください。
お腹いっぱい乳を飲んでぐっすり眠っている場合もあるため、触らずに前日と比べてお腹周りがしぼんで小さくなっていないかをよく観察してください。母猫が子育てしている場合は人間の手出しは無用のため、遠くから見守りましょう。
捨てられた可能性がある
愛護動物の遺棄は犯罪です
子猫だけがいると、捨てられた猫が居ると感じる方が多いかと思います。
納屋や物置など人気のない場所、庭や道路に子猫だけがいる場合、母猫が運んできた可能性があります。授乳をしている母猫がエサを求めて子猫のそばを離れているかもしれませんし、子育て中の猫は何度も引っ越しをする習性がありますので、移動している最中かもしれません。手出しせず、まずは見守りましょう。
「子猫とともに置手紙がある」「封をされた入れ物に子猫がいる」といった状況の場合は遺棄が疑われます。発見場所を管轄する警察署(高崎警察署または高崎北警察署)へ連絡をお願いします。
動物の遺棄・虐待について
子猫をどうしたいですか?
猫と関わりたくない、そこにいてもらっては困る
子猫と関わるつもりがないのであれば、何もせず見守りましょう。
母猫にエサを与えていなければ、もともといなかった場所に親子でずっと居つくことはありません。数日~数週間でいなくなる可能性が高いです。
子猫を捕まえて移動させてしまうと遺棄になる可能性があるので、手を出さないようにしましょう。
子育て中の母猫は安全な場所を求めて子猫を連れて何度も引っ越しをする習性があります。以下のような方法で、「居心地が悪い」「落ちつかない場所」と感じさせて引っ越しを促しましょう。子猫の頭数が増減するなど母猫が運んでいる形跡がある時は引っ越し中です。
・嫌がる臭いのものを撒く・置く
・嫌な音を出す
詳細については猫が来ないようにする方法ページをご確認ください。
子猫を保護したい、新しい飼い主を探したい
動物愛護センターでは保護された猫の引取りは行いません。子猫を保護する場合、自身で責任をもって最後まで面倒を見る覚悟で臨んでください。またお住いの地域を管轄する警察署と動物愛護センターへ必ず連絡してください。
・母猫がいない子猫を保護した場合:
ご自身で子猫用粉ミルクとほ乳ビンを用意して、3~4時間おきにミルクを与えてください。また生まれたばかりの子猫は自力で排せつできないため、少し刺激を与えて排せつを手助けする必要があります。
※牛乳は下痢を引き起こすため与えないようにしましょう。
母猫にエサを与えている場合、子猫を引き離したら母猫の不妊手術を行わないと次の妊娠が始まります。早急に母猫の不妊手術を行ってください。
猫の不妊または去勢手術費用の一部補助について
ごはんだけあげたい・・・
無責任にごはんをあげることにより猫が過剰に繁殖して、飼い主がはっきりしない猫がどんどん増えていきます。猫による被害やトラブルが増加し、地域住民の生活環境にも悪影響を及ぼします。「かわいそう」という優しい気持ちがかえって猫を不幸な目に遭わせることに繋がります。「ごはんをあげるだけ」は控えてください。
外で生活する猫のお世話について