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川瀬巴水 旅と郷愁の風景/高崎市タワー美術館
川瀬巴水 旅と郷愁の風景
大正から昭和にかけて活躍した木版画家・川瀬巴水(1883-1957〔明治16-昭和32〕年)。近代化の波が押し寄せ、街や風景がめまぐるしく変貌していく時代に、巴水は日本の原風景を求めて全国を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描きました。巴水とともに木版画制作の道を歩んだのが、新時代の木版画「新版画」を推進した版元の渡邊庄三郎(現・渡邊木版美術画舗初代)や彫師、摺師といった職人たちです。四者は一体となって協業し、伝統技術を継承しながらもより高度な技術の活用を求めました。そして新たな色彩や表現に挑み続け、「新版画」を牽引する存在として人気を博します。
本展では、季節や天候、時の移ろいを豊かに表現し「旅情詩人」とも呼ばれた川瀬巴水の画家としての生涯を、初期から晩年までの代表的な作品とともに紹介します。まとめて観る機会の少ない連作(シリーズ)も含め約180点を展示し、叙情的な巴水の世界へと誘います。
会期
2025年6月28日(土曜日)~2025年9月7日(日曜日)
開館時間
午前10時~午後6時
金曜日のみ午前10時~午後8時
(入館はいずれも閉館30分前まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)
- 6月30日、7月7日・14日・22日・28日、8月4日・12日・18日・25日、9月1日
観覧料
一般:600円(500円)、大学・高校生:300円(250円)
- ( )内は20名以上の団体割引料金です。
- 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の交付を受けた方、および付き添いの方1名は無料となります。※受付で手帳または障害者手帳アプリ「ミライロID」をご提示ください。
- 65歳以上の方、中学生以下は無料となります。※受付で、身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、保険証、学生証等)をご提示ください。
- インターネット割引券をご提示の方は2名様まで団体割引料金でご覧いただけます。
インターネット割引券
主催・会場
高崎市タワー美術館(〒370-0841 高崎市栄町3-23 電話:027-330-3773)
特別協力
渡邊木版美術画舗
資料提供
大田区立郷土博物館
企画協力
ステップ・イースト
関連事業
版元によるギャラリートーク
展示室内で作品を観ながら、川瀬巴水の魅力と「新版画」についてお話しいただきます。
- 講師│渡邊章一郎/渡邊木版美術画舗代表取締役
- 日時│7月20日(日曜日)午後1時30分~(60分程度)
- 参加費│無料(要観覧料)
- 申込│不要
学芸員による作品解説会
- 日時|
6月28日(土曜日)、7月30日(水曜日)、8月9日(土曜日)、8月24日(日曜日)、9月6日(土曜日) 午後2時~
7月11日(金曜日) 午後6時~ - 参加費│無料(要観覧料)
- 申込│不要
※状況によって中止となる場合がありますので、ホームページ等をご確認のうえ、ご参加ください。
チラシ・出品リスト
「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」チラシ [PDFファイル/2.98MB]
主な展示作品
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1.川瀬巴水《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年
2.川瀬巴水《芝増上寺》東京二十景 1925(大正14)年
3.川瀬巴水《吾妻峡》 1943(昭和18)年
4.川瀬巴水《日本橋(夜明)》東海道風景選集 1940(昭和15)年
5.川瀬巴水《平泉金色堂》 1957(昭和32)年
6.川瀬巴水《西伊豆木負》 1937(昭和12)年6月
7.川瀬巴水《金剛山三仙巖》朝鮮八景 1939(昭和14)年8月
8.川瀬巴水《前橋敷島河原》 1942(昭和17)年
9.川瀬巴水《木場の夕暮》東京二十題 1920(大正9)年秋
※すべて版元・渡邊木版美術画舗蔵